問題児と自由な人

□ギフトゲーム
2ページ/3ページ

「そう。なら最後にもう一つだけ
質問させてもらっていいかしら?」

「どうぞどうぞ♪」

「ゲームそのものは
どうやったら始められるの?」


「コミュニティ同士の
ゲームを除けば、
それぞれの期間内に
登録していただければOK!

商店街でも商店が小規模の
ゲームを開催しているので
よかったら参加して
いってくださいな」


飛鳥は黒ウサギの発言に
片眉をピクリとあげる。

いや、飛鳥だけではない
心の中で浪哉は気づいた


「……つまり『ギフトゲーム』
とはこの世界の法そのもの、
と考えてもいいのかしら?」


おっ?と驚く黒ウサギ


「ふふん?中々鋭いですね。

しかしそれh「それは少し違うん
じゃないのか?
仮にそうだとしてみよう
そうしたらどうだ?
この世界では強盗や窃盗
金品による物々交換が
存在しないということになる。

ましてや、この世界には
ギフトというものがあるんだ
それを用いた犯罪もあっても
おかしくはないだろう。

そうだろう黒ウサギさん」
!?
はいそんな不逞な輩は
悉く処罰します




が、しかし!
『ギフトゲーム』の本質は全く逆

一方の勝者だけが全てを
手にするシステムです。

店頭に置かれている商品も、
店側が提示したゲームを
クリアすればタダで
手にすることも
可能だということですね。


に、しても何故浪哉さん
が知っていたんですか?」



視線が浪哉に集まる
耀、三毛猫、クロの視線を抜いて




「えっ?俺一応IQ200以上
あるんだけど……
これくらいなら
話を聞いていれば分かるよ」


「ええぇぇーーーー⁉︎
そ、そ、そ、
そうだったんですかぁー!!」


「これは…
人を見た目で判断するな
ということかしら」


「ハハ、やっぱお前も
面白えな」


飛鳥と黒ウサギは
驚きから脱すると


「まあ、説明ありがとう

そう。中々野蛮ね」


「ごもっとも。
しかしW主催者Wは
全て自己負担で
ゲームを開催しております。

つまり奪われるのが嫌な腰抜けは
初めからゲームに
参加しなければいいだけの
話でございます」


黒ウサギは一通りの
説明を終えたのか、
一枚の封書を取り出した。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ