【ハリポタ】引きこもりの不良VS完璧男子【完結】
□八話
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――目を開くといつもの薄気味悪い感じの自分の部屋にいた
私の事情を理解したのか医務室ではなかった。人にあまり合わせないで落ち着かせる為だと推測する
ふと目を横にやるといつものうるさい野郎がいた。
「おはよう、いい目覚めかい?」
「全然。最悪だよ、リドル」
彼は緑と銀色のした椅子に座りながら優雅に紅茶を飲んでいた。今回は特例で堂々と入ったのだろう
何故かよく見れば部屋には私のベッドなどしかない。
「…ふう。どうやらその表情からして気づいたみたいだね…君があまりにもメンタルが弱いから校長が特別に作ったらしいよ、おめでとう」
そう私を誉めたあとに「これで入るのは自由だね」とリドルは自慢げに言っていた。
最初から自慢する気だったんだろうな、こいつのことだし
「それより誰がパジャマに着せたわけ?」
「お風呂も着替えも全部僕に決まっているじゃないか」
即答するなおい
「アバダれたい?」
「やれるもんなら」とリドルは見下すように笑う。それを私が睨む
(そしてこっそり開心術をする)
―――――――――――
ふむふむ…
「まぁ本当は女性教師が全てやってたんだけどね!てへぺろ!!」
「お前の心は読ませてもらった。アバダっちゃうね」
「そんなこと言わないでまぁ安心しなよ…まず僕は女性というか愛を知らないというか…
とりあえず興味がない。以上」
ほほう…意外にもこいつにそんな本性があったのか
てかなんか悲しくなったのは気のせいかな?
「私と大人の恋してみる?」
冗談で誘うとリドルは
「失せろ」
とさわやかに笑いながら言った。私たちは相変わらず互いに暴言を言い合っている。いつものことだし仕方がない
最近一人じゃなくなったのは嬉しいが、リドルの親友はどうしたのだろう。いなくては寂しくはないのだろうか
「……………」
「……………」
静かだ
静かすぎて怖い。しゃべってくれよリドル
「…別にあいつらは…」
「あいつらは?」
そう聞くとリドルは黙りこみ、再び沈黙が走ったのだった