【ハリポタ】引きこもりの不良VS完璧男子【完結】
□七話
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「―――僕の奴隷になれ。」
「はぁあああ!?」
こいつは何を言っているんだ?馬鹿か?いや少なくとも私と同じくらいの頭を持っているか…
発想が馬鹿なのか?え?私を奴隷にする?ありえない。
「お前はどんだけ授業行かせたいんだよ!!」
扱いのひどさが倍返しできて興奮した私は大きな声を張り上げてしまった。
「奴隷になれ」と言われただけでも屈辱だ、絶対従いたくない。
だが興奮して真っ赤になっている私の唇に人差し指をあて、リドルは薄気味が悪い笑顔で言った。
「もちろんそれは当たり前だよ…授業に行かないのが可笑しいしね。
―――だけど僕はいずれ世界をモノにする。そのときの部下にさせていただこうかな」
「世界をモノにする?部下?アンタ11才にして厨二に目覚めたの…?」
私は「イタいわぁー…」と馬鹿にするかのように笑いながらからかった。
一方、リドルはキッと睨み、「いつまでそんなことを言えるか楽しみだ。」と言っていつの間にかそこらへんに立っていたオリオン?さん達を引き連れどこかに行った。
おそらく寮だろう
「なんなの…あいつ」
私は廊下で一人、立っていた。
さっきのことが本当になるかもしれないんじゃないかと嫌な予感がしたままだったが全て飲み込んで私も寮に戻った。
彼は特に変わった顔もしなかった。
――――――――――…
次の日
「おい…」
「あれは――…」
「それって――。」
教室はザワザワしている
うるさいし、人が多いので息がしにくい
今日は一時間目からグリフィンドールとスリザリンの授業のため余計騒がしく見える。まあ私が寝まくっていたせいだが
「はぁーくっそうるさいなぁ…息がすぐ上がるんだけど」
「なるほど…君はメンタルが弱いのかな?…気にしなくていいよ、あんなうるさい虫けら共。」
心配そうにさりげなく皆を見下しながらリドルは言ってくるが余計なお世話だ。
私が入学前に通っていた場所がグリフィンドールの生徒だらけでいかにもグリフィンドールではない私は親友にも陰口を言われたりしていた。
そしたらいつしかトラウマになっただけだ。
「ふうん…君ってそんな過去があったんだね」
こいつは開心術が好きなのか…毎回あきれるんだが
テストはみんな黙ってるけど普通の授業はうるさいし、みんなが私を馬鹿にしているようでなんか視界がボヤけているんだ
あれ…急に…
「――ちょッ…!…リ、…ドル…くるし……」
何故か荒くなっていく息に熱い身体
「――だ―――か!?」
「あ…」
どうやら私は苦しさに耐えられなかった
ぐらりんりとした頭は吐き気を奥で覚えた。
私はもうダメだと悟った