青春LIFE!

□ピアノ
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「明日、放課後に生徒会室へ行け。いかなかった場合・・・」



昨日の氷室の言葉を思い出しながら名前は歩いていた


「・・・もうほぼ脅しじゃねぇかよ、アイツ卒業したら覚えとけよ・・!」



そうこうしているうちに生徒会室に着いた



「あ、キミは・・・!」

緑色の髪でメガネをかけた男が俺の顔を見た途端、声を出した

「・・・?」



「あ、覚えてない?昨日キミとぶつかったんだけど・・・」



「あぁ・・・あのときの」


確かにぶつかったときのやつだと思う



「えっと、自己紹介をしていなかったね。僕は紺野玉緒。ここの生徒会長だよ」



「俺は苗字名前だ。」



「氷室先生から話は聞いてるよ、すごいね、1位で入学試験通るなんて」



「別に、簡単だったけど」


会話をしながら紺野に椅子に座るよう指示される



「えっと、苗字くんには生徒からの要望を解決していって欲しいんだ。ほらここに投書箱があるだろう?」


紺野が指差した箱には投書箱とかかれた箱があった。


「この中に入っている投書をみて生徒の悩みや要望をできるだけ聞くんだ、もし難しい内容だったら僕も手伝うから」



「じゃあ、これからよろしくね」


紺野は手を差し出した


「・・・・」

名前はしぶしぶその手を握った



____________________


「さて、帰るか」


生徒会室を出て、すっかりやることがなくなった名前は家に帰ろうとしていた



「おねがいしまーす。柔道部です。おねがいしまーす」



部活の勧誘が聞こえる、多分帰りの生徒を狙っているのだろう



「おねがいしまーす」


心なしか声が大きい気がする、運動部だからか



「おねがいしまーす!!!!」


「うるせぇ!!!!!」


思わず叫んだ
ただ単に声が大きくなっていたのではなく、声の発信主も近くなっていたのだ。
ちなみにこの声の発信主と名前との距離は5センチほどだ




「なぁ柔道部に入ってくれねぇか?」



「いやだ」


そう言って走って逃げ出そうとするすぐに腕を掴まれた


「その反射神経いいな・・・」


「離せ!!」



「やだ、柔道部入ってくれたら離す」


「なら、力ずくで離してもらうまでだ!!」


そう言って名前は投げ飛ばした



「俺が受身取れなかったらどうするつもりだったんだ」


「いや、お前なら受身取れるとわかってたよ。大体見たらわかるし。じゃあな」


名前が立ち去ろうとすると大きな声で叫ばれた


「俺は不二山嵐!!お前の名前は!!」



「・・・」


面どくさいことになりそうなので名前は無視した


「苗字名前。血液型不明、星座不明。最近は生徒会役員になったみたいね。不明なことばかり、気になる」


「ミヨ、珍しいね〜男の子に興味あるなんて」


不二山の後ろから女の子2人が現れた
一人はミステリアスな雰囲気を持った女の子でもう一人はカッコイイ系の女の子だった



「宇賀神、花椿、アイツ名前って言うのか?」



「そう」


「というかあの子結構人気だよ〜知らないの不二山君ぐらいじゃない?」



「そうなんか、じゃあ、名前〜!!絶対お前を部員にしてやるからな〜!!!」



「・・・」



俺は返事せずに家に帰った。
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