儚く…そして美しく

□星に願いを
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さーさーのはーサラサラー
の…
の?
のーぎーはーにゆれる…?
あり?…なんか違うやww

こんにちは
季節は夏を迎えようとしています。
新緑ですなぁー

つか…暑いなぁー


こんな日でも訓練に勤しんでいるリヴァイ班はすげぇと思う

え?

思うだけで、お前は何してるんだ、って?

勿論訓練に勤しんでますよー
立体起動装置で樹に上がって涼んでますがな
そよ風マジ神

夜はなんともこちらは星がキレイです。

七夕…晴れるといいなぁ


…そぉーだ!
ちょっとは息抜きも大切だから、
うん。

みんなを驚かせよう!



















































「なんだこれは」
案の定眉間のシワがいつもの3倍に
赤く無いのが残念っ
笹が見つからなかったので代用木。モミの木っぽいな…クリスマスって突っ込みは梨でオネ。紙を用意し、それらしく飾り付け
一人では街に行けないので、ハンジさんに頼んだ料理に使う材料たち
「なんだこれは、と聞いたんだが?あ゙ぁ?」
「七夕です!ほぉーしぃーに願いをー♪です!」
「また、訳のわからねぇ事を」
「俺のいたとこじゃ当たり前に行う行事ですぅー!」
なんてリヴァイさんに説明しようとしたとこで、リヴァイ班が揃った
「わぁ!どうしたのこれ!」
「ペトラさんなら、ロマンあること好きですよね!」
「それはそうよ!女の子だものっ」
「「ねー」」
ってな、訳で、改めて七夕についての説明を

《七夕》
〔名〕[七夕祭り]の略。五節句の一つ。陰暦7月7日の夜、天の川の東西にある織女星と牽牛星が年に一度会うという中国の伝説に基づき、女子の手芸の上達を祈る行事。星祭り

〜国語辞書より〜



「要するに女の子の技術上達祈願するお祭りなのね!」
「まぁ、そんなとこですっ!で、この[短冊]なるものに、願いを書いて飾るのデース!」
「素敵じゃないか!やはりキョウちゃんは博識だね〜」

やぁ!リヴァイ班のみなさん!
なんて登場したのは

「ハンジさんっ」

いつの間に現れたんだ
気がつかなかったよ

「…そんな祭りがあるのか」
「不思議なもんだな」

エルドさんに、グンダさんは不思議そうな顔をして、リヴァイさんにいたっては無表情。
あ、あれ?
なんだか、乗り気じゃないが…
でもここはリヴァイ班みなさんを楽しませ隊士!
「…勝手にしろ。俺はまだ、書類がある…飯の時間になったら呼べ」
「許可はいただいたので!さっ、みなさん書いてくださいねー」

リヴァイさんには、後ほど紅茶持っていったときにでも書いてもぉーらおっと!


「こんなんでいいのか?」
「はい!ありがとうございますっ!そしたら、是非好きに飾っちゃってクダサーイ!」
「はっ、誰がこんな遊b「ならいいのよオルオは飾らなくて」
「…誰も飾らねぇとは」
「黙ってオルオ」

相も変わらず
和やかなリヴァイ班
なんかこう言うの見てると切なくなって泣きそうになる
…絶対に死なせたりしない

「キョウ?」
「え?あぁ。なんですかペトラさん」
「ボーっとしているけど大丈夫…?」
「大丈夫デース!!」
やべーやべー
考えに耽っていたら心配させてしまったか
まだまだだねー…

「そう?…そろそろリヴァイさんに紅茶持っていく時間だからお願いしてもいいかしら?」
「はい!」

チラッと見えたエレンの短冊
【巨人駆逐】
の四文字熟語モドキは、見なかったことにしよう

















































「リヴァイさん…?
失礼します」
「あぁ。」
ノックをし扉を開けると
相変わらず不機嫌そうに書類とにらめっこしている
ふふ。なんかイタズラしたくなるのは俺だけだろうかww

「…少し休憩したらいいんじゃないですか?」
「…チッ。ならクソメガネとエルヴィンの野郎に書類渡すなぐらい言ってこい」
「あー…それは無理ですよぉ」
全くむちゃくちゃ言わないでくださいなww

「はぁ。ほら、寄越せ」
「はい。どうぞ」
「ん。で、その紙はなんだ」
あっ、やっぱりバレたか
そうなのです。
書いていただこうと思いまして

「短冊。書いてください」
「くだらない」
「あー。偏見ですよ!他文化も取りれるの大事ですっ!」
「五月蝿え」
「ぐへっ」
愛が痛い。
久しぶりにリヴァイさんによる鉄拳を食らいました
うーん。
「…お前は書いたのか?」
「もちろん!教えてあげませんけどねー!!」
「興味ねぇよ」

ひどい。

「…さっきのちゅうごく。とは、なんだ?」
「あぁ。他国のことです。すっごく人口も多くて、仏経やらなんやらまぁ、いろいろな文化の発祥した国です」
「ほぉ。それも興味深いが、織姫と彦星、だったか?」
「はい。結ばれない二人がたった一度だけ…天の川に掛かる橋で逢瀬を交わすんです」
詳しくはなんだったか忘れちゃいましたが…と、苦笑いを溢すと、リヴァイさんに見詰められた
は?
「…俺なら、会えないなら、どうにかして会いに行く、な」
「…もしかして、リヴァイさんにもそんな人がいるんですか……?」

リアルな女子の事なのか…?
いや、まて
この場合
立場。とか考えると団長とかエレンだよな
まぁ、リヴァイさんなら、どうにかして会いに行くだろうなぁー……

そして、万が一
いや、ほんと万が一だけど
俺だったら…
元の世界に戻ってしまって
もうリヴァイさんや、みんなと会えないなら………
あぁ吠舞羅メンバーなんかとも……

一人考えに耽っていたせいで
いつもは見れないような
リヴァイさんの慈しむような顔を見れなかった

「はっ。例えば、だ」
「んじゃ、居ないんですか?」
「…さぁな。ほら、午後からはクソガキとクソメガネの健診だったろ。さっさと行け」
「はぁーい…でもねリヴァイさん…
七夕って一年に1回しかない逢瀬の日なんですよ…もし…離れ離れでも…1回でも良い逢えるなら……でも、そんな一年に1回なんて俺は嫌ですから、毎日会いたいと思います…だって、好きな人なら、直の事だと思います、ので…短冊書いてくださいね!書かないなんてバチが当たりますからね!では、失礼します」


そっと扉を閉め
廊下にしゃがみこむ

うー…
なんて事を言ってしまったんだ…恥ずかしいな!ヲィ

って健診に行ってさっさと用意しなきゃ!




































































「ほうほう。なるほどねぇ〜ほんっと興味深い話をありがとう!!」
「なぁ!もっと聞きたい!」
只今健診なぅ。
七夕の話をハンジさんとエレンに話してる
まぁ、二人ともこう言う話、好きだしね

「で、リヴァイは書いていたの?」
「くだらない。ってひと蹴りされましたぁー…」

だが、諦めないぞ
夜は星見ながらご飯なんだからな!!

「ほぉ〜うんうん。きっとリヴァイなら、書いてくれるよ」
「やけに自信満々ですね」
「なんかあてでもあるんですか?ハンジさん」
二人で食い付いてみるも
ハンジさんに頭をひとなでされ
「さっ、採血するから座ってねー」

と、流された
あれ…?
エレンと同じ扱い…だと!

「夜が楽しみだよ!」

「ハンジさん!俺もキョウを手伝いたいんですけどっ」
「なにいってるんだい。君はリヴァイの足止めをしてあげないとね」
「ひぃっ」
うわっ
エレンのあの、絶望した顔
ワロタww
ハンジさん、残酷すぐるww

「宜しくね、エレンww」
「って、キョウまでっ!」
「夜は、とびっきりおいしいの用意するからさ!!あと、外の話もするし」
「〜〜っ!なら、しかたないなっ!約束だからな」

うわっ

なにこれ
ぐうかわ!

「はい。今日の健診は終わりだよ。」
「ありがとうございます。用意出来次第、呼びますね!」
「はいはい。頑張ってね」

ハンジさんとエレンと別れ食堂へ

よし!
気合いいれてがんばるぞ!


























































「あら?今日の担当はキョウだったのに、まだ終わってないのかしら?」
「え?珍しいな。グンダ、なんか聞いているか?」
「いいや。エルドこそさっき見たって言ってなかったか?」

「あっ!みなさんお集まりでっ!」
「キョウっ!まだ終わってないなら手伝うわよ」
ペトラさんに肩を掴まれゆっさゆっさされた
うーん。
力強いよー
ってか
「いえいえ!出来てますよ!中庭にご用意してありますので、星を眺めながらご飯とか粋じゃないですかっ!」
「はぁ?」
「まぁまぁリヴァイさんっ!睨まないでくださいっ!」
ここで怯む訳にいかないので、急ぎみんなを中庭に

星形に型どった色とりどりのフルーツにクッキー
簡単に食べれるようにサンドイッチ

…よく、物資が高価しているのに手に入ったなぁなど考えても始まらないので、あえてスルーしよう。

「お酒も団長と…ナイルさんからのご好意で手に入ったので少ないのですが…」
「お前、脅したのか?」
「リヴァイさんっ!なんて人聞きの悪い事をっ!」
なーんて、半分は脅し
ザックレーのおじいちゃんに頼めばよかったんだけど、ほんとにご好意だもん。
例えちょっとお茶目に、『中央で堂々と焔の鳥翔ばすゾ☆』なんて言って無いんだからね!

「…まぁ、たまには悪くない」

キャンドルを灯し
ゆったりと流れる時間

そよぐ風はとても気持ちがよかった

静に

ゆっくり
ゆっくりと

なんて素敵な時間

こんな日常も忘れたくない

そして
壊させたくない

あぁ。

来年も……


叶わぬと知っていても
願って仕舞うのは

俺の我儘だろうか…


























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