美くしくも残酷な…

□桜開花前線
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「桜の蕾も膨らみ
春の息吹も聞こえ始め


これからの新生活

みなさん、この世の行い気をつけて

ここは地獄 地獄 素敵な地獄
ここは地獄 地獄 楽しい地獄

じごくーじごkっぶなっいってリヴァイさん!!」
「なんてこと言ってんだクソガキ」
「春ですから!花見に向けた心意気を歌ってみました☆」
鬼灯さんにはご迷惑をかけちゃいけませんよってやつですね

「花見…か」
「あり?リヴァイさん乗り気ですね!」
目を見ればわかる
ちょっと楽しそうにほそまったから
「みんな呼んでやりましょうよ!!」
…ほんとは二人で行きたいけど恥ずかしすぎて言えませんがね
「みんな、なのか?」
ぐっ
くそっ
なんかあざとくなってないか?
あざとイェーガーはイェーガーだけでいいっつーのに!
なんなのこの生き物!
ほんとに昔は人類最強のちっさなおっさ…ぎゃっふん
「いや…二人で…その…」
「はっきり言え」
あっれー
さっきのリヴァイさんさんは俺が見せた幻覚かにゃー??
「リヴァイさんと二人で…行きたいです…」
「初めからそう言えばいいんだよクソガキ」
「くっ」
なんか敗北したかんじ
愚民を見下した目をしやがりましてくそっ
かっこいいんじゃああああっ!
病気?
自覚症状アリだわ!
「お弁当作って外で食べましょう!おさっけおさっけ」
「まさかキョウよ。家以外で呑む気か?」
「イエイエガー?おもしろくないですよ…って冗談ですリヴァイさん…ほんっとすみません……」
冗談言ったつもりないんで
殺気だった顔するのやめてもらっていいですか!?
「呑んじゃいけないんですか?俺…そこまで達悪じゃないですけど」
「チッ。自覚無しかよクソガキ。いいか。絶対駄目だからな。それ以前に俺の前以外で呑むな」

「…は?そこまで?俺、そんな呑むとまずい!?」
「あぁ」

おふ…
ジーザス

知らなかったよ

そんな…お酒1つで俺が暴れてみんなに迷惑をかけるなんて…まるで芹沢さん…だと!
ならリヴァイさんぐらいしか止められないか…しかたない…

「わかりました…気を付けます…」
「わかったならいい」
そう言って紅茶を一口啜ったリヴァイさん
気付かなかった
口許が上がって微笑んでいたことに

しかし
ほんともうすぐ花見かー

いつも行けないから楽しみ

ましてやリヴァイさんと、なんて


まるで夢みたいだ


桜とリヴァイさんかー
似合う!


ほんっと楽しみ!!







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