美くしくも残酷な…

□またここから始めよう
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「リヴァイさぁーん!おじゃましちゃいますよー??」


都内ヘルプに行って、まさかのリヴァイさんと再会。

ゆっくり話すはずが、
…お恥ずかしながら泣きつかれて寝てしまいまして…

で、次の休みにでもゆっくり話すって事になり

「今、会いに行きます」

頭ん中で花びらのーよぉにちりゆくなかで…がムダにエンドレス


いやはや
なんか恥ずかしいつか
高級感ぱねぇ…

合鍵つか
セキリティがな…うん。
どんな高給取りだってばよ
あれか?
エレンと同棲してるとか
団長とかとか…
おっふ
ヨダレヨダレ
ジュルリ


『なんだ、もう来たのか…今、開ける』

ピンポン鳴らすとガチャと開くドア…

で、最上階…
いや最上階ってあんた…
どこぞの小説書いてるうさみさんかコンチキショー

「入れ」

「お、オジャマシマス」

ひやー…
場違い…
ど う し よ う !
靴を揃えてそろっと上がる

やべっ
キレイすぎる!

つか黒で統一された
シンプルなお部屋

モデルルームかっ

…生活感なさすぎっしょ

潔癖は、ここでも発揮してるのね…

汚さないように気を付けよう

「まぁ、座れ。」
「は、い…」

無駄に緊張

あのリヴァイさんなのはわかったけど…
しかし
なぜ…

「ほら、」
「いい…いただきます…」

目の前に出された飲物を一口

ふぃー

「はっ、少しは緊張とれたか?」
さすがですね。
微妙な心境を読み取られました

「うー…なんとか……。で…あの……ほんとのほんとにリヴァイさん?」
「疑うのは当たり前、か。ただ、証拠はある。なぁそのブレスと指輪。俺がやったもんだろ。」
これはお前にもらったやつだな。と、見せられたのは…
母の形見で…
リヴァイさんにあげた死神のリング
それに…お揃いだと言うペアリング
なるほど裏に書いあった《L》はリヴァイさんのLだったのか…わっかりずれぇよ!



「ほ、んとに…」
「あぁ…やっとお前を見付けた…放さねぇって言っただろ?」
またグズグズになりそうな俺を見て、リヴァイさんが隣に座って抱き寄せてくれた

ぽつりぽつりと

俺が居なくなった時のこと

そっか…壁外調査に行けなかったんじゃなかったんだ…
いった先で…リヴァイさんを庇って…
意識を失い…そのまま現代に舞い戻った

リヴァイさんにまた
背をわせてしまった…

いったい、俺が消えた後
アナタはどれだけのものを背負ってしまったのか…

リヴァイ班のみんなや
団長の怪我

エレンの今後


総ては聴きたくなくて…

思わずもういいです。と

「…そうか…だが、」

だが、生まれ変わって
お前に会うため
何度も何度も

生まれ変わった世界で探したと

今回も
会えないかもって…
そしたら見付けた

相変わらずのクソガキ面しやがって
人にぶつかっておいて
シカトはするわ
泣きじゃくるわで
変わらねぇな

そんなお前を変わらずに…

愛してる俺を女々しいと思うか?




一気に話してくれたリヴァイさん

つか

変わらずにって…

女々しいとかって…


つか記憶持ちって…!


一気に詰め込まれて
パニクらないわけがない

「キョウ…
…いや夾よ」

「は、はい!」

それでも
リヴァイさんはリヴァイさんだった

「愛してる。もう離しゃしねーよ。逃げれると思うなよ」

例え今、恋人がいるとしても
それは浮気だよな?

なんて、くっそ俺様発言!
恋人がいるわけないんだ

こんなに
こんなにも
リヴァイさんが好きなのに



「俺を惚れさせといて…リヴァイさんこそ今更嫌だとは言わせないって言おうとしたのに…」
「はっ。お前以外有り得ねぇよ」

「!」

あー…もうなんなのこの人
かっこよすぎるっつーの!




「……き…です」
「は?聴こえねぇよ」

「っ――――!好きです!俺もリヴァイさんを…あ、愛してますから!だから…また、傍に居させてください…」
「自信ねぇな」
「あ、あたりまえじゃないですかっ!リヴァイさん…今も昔もモテるし!スーツ似合いすぎだし!くっそイケメンだし!」
「お前は…綺麗になったな」
「!?」
ふ、不意打ちだっ!
そんな目を細めて口許上げて微笑むなんてっ




「そうか」


それだけ言って軽く口付けされる


「…お前もう仕事辞めてここに住め」




なんて不穏な台詞はスルーしてもいいですか?

いいですよね













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