儚く…そして美しく

□空白の時間
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これは消える直前
そう大規な壁外調査を目前に控えたある朝食時



「買い物行くか」


のお声で、リヴァイさんと二人…街に繰り出した時のお話し






































「急に買い物って珍しいですねぇ…リヴァイさん忙しいなら俺とエレンで良かったのに…」

買い物行くくらいなら目前になった壁外調査の為にゆっくり休んでほしいのになぁー…なんては言えないけど
かなりドキドキしてるのは内緒ですけどね!


「なんだキョウよ。お前は上官…ましてや恋人を差し置いて違う男と来たかったのか。」
「ちがっ!」

平然と言ってくれますねリヴァイさん!くそぉ照れますよ!…未だに信じらんないのにっ
顔あついんじぁあああバッキャバローネ!!
ペンギンと同じヴォイスでさらと!!!悔しいですっ!

「エルヴィンの奴が…」
「え?」
「いや、…チッ。お前と少しはゆっくりして来なさい、とか言って追い出すから」

団長ありっしゃす!!
団長苦手意識持ってさーせんした!!いや、それだけのことしたからね、あの人
つか、ちょい照れてるリヴァイさんレアチーズです!!
そしてやはり団長に逆らえないリヴァイさん、マジエルリ!



「ありがとうございます…まさか一緒に街に行けるなんて思ってなかったんで、凄く嬉しいですっ!今日は俺だけのリヴァイさんですね!」
「…ほぉ。悪くない」

兵長としてのリヴァイさんではなく、一般人のリヴァイさんって意味だったのに理解したのかなぁ……

「食材なんかは…今からはそんなにいらねぇし、買い出すものも特に無いが…」
「リヴァイさん!リヴァイさん!あれなんですか!?こっちはなんか、え?食える…の…?」
まぁ、たまには良いか。の呟きは街の賑わいに消えた
いやだって!珍しいもんや訳わかんねぇもん多くて、そりゃ興味も沸くっしょ!
ましてや…デートみたいで…リヴァイさん私服だし!ハスハスハスハス

「意外と発達してるんですね。てっきり王都だけかと…」
「…王都は貧富の差があるがな……」
あっ、やべ…リヴァイさんのつついちゃいけないラインだ

「…俺は、地下街でエルヴィンと出会い…ある約束をし、今、此所に居る」
前を向き歩きながら突然話し出したリヴァイさん
「…お前に出逢えて、俺を兵長ではなく…ただのリヴァイにしやがった。この責任はしっかり最期まで持てよ」
「リヴァイさん……勿論です…!俺も…貴方に出逢えて良かったです…」
チッ。舌打ちが聞こえたと思ったら横路に拉致られて、そのまま口付けされた
「りっ、」
「少し黙れお前…」
「んっ…!」
ちょっ、なんか妖しくなってきた!流されちゃ駄目!此所、街の中!!
「りば、いさんっ!」
「…なんだよ」
いや、なんだよ!はこっちの台詞だから!
「今、お前良い顔してたな。一体誰に調教されたんだ?…躾が足りないのか」
「ど、ド鬼畜発言駆逐します!此処は街中ですっ!リヴァイさんには情緒とかないんですか?!」
必死の攻防
「ほう。キョウよ。お前…[情緒]って言葉知っていたのか」

ば か に さ れ ま し た !

そして、帰ってから覚悟しろよ。とか物騒な言葉聞こえてきましたが…えっとえっと…
「あっ、あのブレスっ!」
「はぁ?…帰ったら躾のし直しだキョウ」
ヒィイイイイ!まぁ、話反らしたことに乗ってくれたから良しとしよう
「…欲しいのか?」
「え?あぁ…かわいいな、なんて…」
近くに合った射的場らしきとこには、雑貨やお菓子…その中でもブレスが気になった…いやだって花礫が與儀に贈ったのと似てる!欲しい!獲る!
「あれー…当たらない…」
チート機能…銃の腕ぅP機能はくれなかったのか…
「チッ。貸せ」
一発で当てて落としたよこの人!!人類最強はなんでもそつなくやりのけるな!!
「下手くそ」
あっ、笑った。
それは、とても穏やかな表情
俺にしか見せない表情
この時、俺は独占欲がすごく満たされる
病気だよ!

「兵士の癖に、な」
「銃は使わないからいいのですよ」
「ほら」
「へ?」
「欲しかったんだろ」
「あ、ありがとうございます……」
かっこよすぎますリヴァイさん!こんなにキュンキュンさせて萌え死にますっ
「…ちゃんとしたの買ってやるか?」
「大丈夫です!今日の…記念欲しかったんです…」
頭ポンポンされた
「ガキが」
「リヴァイさんにもなにか……」
「俺はいい。もう貰った」
「え?」
納得できないけど…かと言って渡せるものないし…
あっ!
「首から下げといてくださいっ!!」
すっと差し出したのは母から最期に買って貰った形見の死神の指輪。此所に来てからは無くすと嫌なので革紐に付けて首から下げていた。
「…でも邪魔ですよね…」
かけてから気付いた
思った以上の違和感と…巨人を削ぐ時…邪魔だよな、あー…うー…

「…返さねぇよ。ありがたくもらう」
そう言ってまた歩き出してしまった
「…無くさないでくださいね。それ母の形見なんですから」
「ほぉ。お前の母親は随分と「いや、それは俺の我儘で買って貰ったんです」そうか。」
「…これ、なんだか手枷みたいですね…リヴァイさん…」
逃がさないように…
まぁ、逃げるきもなけど…
そう想ってくれてたら嬉しかったり
ってドMかっ!

「次は首輪でも着けてやるよ」

今はこれだけだ。と、首にキスマーク付けやがりましたよこの人
だーかーらーっ!って抗議する前に口をふさがれ、
「まっ、逃がす気も無いし、俺から逃げれると思うなよ。
一生。いや、この先なにがあろうと覚悟しておけよ

さ…そろそろ戻るか」

と、あー、もぉほんとなんなんだよ…
まだ一緒に居くなるじゃんかよぉー…
でもこれ以上は望めないね…

「…はい」

「…チッ。帰ったらお前の淹れた紅茶が飲みてぇ」
「はい!」

単純ですが、それだけで嬉しいのです!

大切にしよう…
リヴァイさんからの初めてのプレゼント!!







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