儚く…そして美しく

□新事実
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〜大人組〜






リヴァイに抱きつき寝てしまったキョウ
リヴァイの中にも暖かい気持ちで一杯だったが、やはり許す気もなく
気付かれないよう、そっと口付けをする。
前回とは逆だな…なんて考えていると、医務室の扉を開けて入室したのは、この件を預かっているナイルとエルヴィン
どうやら犯人達はキョウの殺気に当てられて気絶し、そのまま連行された。と

「リヴァイ…いい加減横に寝かしてあげなさい」
「は?コイツが離さねぇんだから仕方ねぇだろ」
それに、コイツらに寝顔なんてもの見せたくねぇし
「…先程総統もこられて…すまない。これは憲兵団…私の監督不届きだ」
珍しくナイルが非を詫びている
だが、こいつ…エルヴィンはまだ納得していない
「ナイル…なぜこのようになったかは分かっているんだが…一歩間違えていたら彼女は死んでいたんだぞ」
「分かってる!エルヴィン…これはお前の…いや、お前らの監督不届きでも有るぞ!」
は?お前らって
「チッ」
「それも分かっている。もっと早くに奇襲されると思っていたが…」
確かに想定はしていた。
だが時期がズレ過ぎてた
流石にもう、とは思っていた矢先だ
「しかし…その餓鬼はなんなんだ?審議ん時のとは全く異なった。まるで凍てつく氷だな」

「…彼女は…」
「こいつはただのクソガキだ。それ以上でも以下でもねぇ」

たまに見せる一歩退いているときの雰囲気
そうか

「昔のリヴァイに似ているな」
「…あぁ」
どうやらエルヴィンのやつもそう思ったらしい

だが、似てるが似ていない

ただ危うくて…
壊れそうな…

気高く美しい…

優しさだけではなく
厳しさ

こいつも誇りを持ってて
曲げねぇ奴だ

厄介な奴を好きになっちまったな…
危なかっしくて目も離せねぇ


「さて俺は戻る。後は憲兵団の方で処理しよう」
「ああ。任せたよ」
「…その餓鬼にも詫びは来ると伝えておけ」

「判った。」

こうしてナイルは戻り
「お前は戻らねぇのか?」
つか、今、こいつを俺から取ろうとしなかったか?
「…リヴァイばかり狡いよ。」
「は?」
こいつ頭沸いてんのか?
「ん…」

騒ぎすぎたのか少しモゾッと動いた


「…り、ばいさん…おはよう、ございます…」
へらっと笑って頓珍漢なことをほざいてる
殺気を撒き散らして奴と同じ顔とは思えねぇよ

「キョウ。おはよう。そろそろ戻ろうか」
「!?」
今ビックーンってなったコイツが面白くて
多分エルヴィンには気がつかなったんだろう
兵士としてまだまだだな。
だが俺だけだと思って油断したのか…?
悪くない
エルヴィンを見るとちょっと…いや、かなり悔しそうな顔していた。ざまあみろ

だが、エルヴィンのこれも、付き合いが長いやつじゃないと気付かない程度だが
ハンジあたりが居たら腹かかえて笑ってるだろう





全く…コイツが来てから毎日慌ただしいよ

早く怪我治せよ…






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