儚く…そして美しく

□気まぐれな時間
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さて、ペトラさんに頼まれたティーセットを持ってリヴァイさんのお部屋に
しかしリヴァイさんがデスクワークとか
そうだよなー。人類最強でも兵士長だし、上司だし、書類も片付けるのかー
それに俺の報告書とか書いてんのかなぁ…エレンの報告書は最早ノロケしか書かないっしょ
つか、なんでも完璧に計画的にこなしそうだけどねっ
頭いいし、顔イケメンだし、あっでも潔癖と口が悪いのは難点なのか??でもそれでもイイ!
あの人、外の演習にストイックそうなのになww
でもデスクワークしてるリヴァイさんも素敵です!ふふww
それをかまってほしいエレたんに我慢出来ず襲うリヴァイwwその後エルヴィンに叱られる図が好きすぎるっなんて妄想爆発してる間に多分ここだよな?(自他共に認める方向音痴)
「失礼しまーす!リヴァイさん?」
ノックして返事を待ってみる
「?」
あれ?返事がない…
居ないのかな?
「リヴァイさん…?」
そっとドアを開けてみると
そこには書類にまみれて、頬ずえを付き、うたた寝してる天使!いえ、兵長がっ
ふぁああああっ
なんか警戒心強い猫が、ふいに昼寝してる所に遭遇したよ!けど起きないよ!ゆっくり凝視出来ましたけど、起きて爪で引っ掛かれても我、悔いはなし!みたいな状況だよバッキャバローネ!
えっ…つかこれはなにか?ほんとは起きてるとか、じゃないよね…?寝たふりとかかわいいことしてる…?まっさか某素敵サイト様みたいな素敵な事があるわけないんだから
そっと近づいてみると僅かに開いた唇からは寝てる人特有の寝息が…

えっ…めっさかわいいんすけど
爽やかな風に揺れている髪とか、さらっさらなんすけど
気持ち良さそうだな…ほんとリヴァイさんってガチデマジで猫っぽい…
警戒心強いくせに
回りに興味ない、みたいな顔をしてるくせに…
なにかあると、すぐ気づく…
あっ、骸さん…いやいやひばたんでしょ!
つかつかこれはなにか?
寝てるから本音を言っちゃってイイよ的なアレですかね


「えっと…

……チビ…」
ボソッと言ってみる

あっ、起きない
一瞬構えてみるが大丈夫そうだ

「な、割には脱ぐと凄くて…大人な余裕があって…強いし…優しいし…
なにより、必要としてくれてて…
認めてくれて…
凄く安心出来きます………

そんなリヴァイさんが………」

起きない?起きないよね?

唇まであと数センチ

心臓バクバクしてる

起きちゃったらどうしよう…


「そんなリヴァイさんが…
…否、リヴァエレが大好きですっ
エレたんをたっぷり可愛がってるそんな姿が萌えはげます」

言っちゃったっ!
よかった!まだ起きてないっ
紅茶だけ置いて撤収っ
扉を抜ける前にもう一度見てみて、まだ、寝てるよね?


「リヴァイさん…大好きです」

コソッとほんとに聴こえるか聞こえないかの声で


今度こそ静かに扉を閉めた

































「リヴァエレってなんだよ!」
あのクソガキ
そこまで言っておいて、やっておいて、エレンを可愛がるって、また訳の分からねぇこと言いやがって
それに自分の耳が善すぎることに後悔する日が来るとはな…
最後の台詞は
「俺が起きてるときに言えよ…」


起きたのはたまたまだった。
気配駄々漏れで部屋に近づくから思わず寝たふりをしたのはただの気まぐれ。
そしたら、チビだの言い出して、ましてあんな近くまで……。
クソッ

なんで俺がアイツの言動に振り回されてんだよ
俺らしくもねぇ…
自分のペースを乱されるのがなによりキライなのに
ここ最近はあいつに乱されてる

「チッ。ほんとなんなんだよ…」
今まで持ったことのない感情
確かに始めて見たとき心がざわついた…
心臓は等に捧げている
ならこの心は…?

もしかしてアイツに惹かれているのか…?
いや、こんな感情を持つ資格なんてねぇよ…
いつ死ぬかわからねぇんだ
アイツを悲しませたり…

仕舞いこもう…

俺には勿体ない




…それにやるべきことはまだ終えてない…






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