儚く…そして美しく

□ある雪の翌日
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(ある雪の日の続きですが、前作を読まなくても分かるように成ってます)





850年。人類は壁の中で過ごし、暫しの平和に慣れ親しんでいたが…






この調査兵団本部に…

今、闘いの火蓋は切って落とさようとしていた
























「ふぁああああっ!!」
雪をギュッギュ踏み鳴らして遊んでいたが急に倒れたくなり、そのままのビタッ!と雪原に大の字で倒れてみた
昨日はいつの間にか寝てしまい、気づいたら兵団本部の回りに大量に積もった雪!お城に雪とか、ネズミーの王国みたいですね!とかテンション上がってたら、ヌッと黒い影が

「汚ねぇな」
「あっリヴァイさん!おはよーございます!」
ヘラリと笑って、それでも起き上がる事もなく言ったら、先の台詞を返された。
うっ、昨日の雰囲気どこえやら……
「いい天気になりましたねぇ」
「…いい加減起きろ」
「えー…」
「いい度胸だ」
あっ、ぶな!
無言で足蹴禁止!!
容赦無いっす!
「あっキョウおはよう」
「みなさんもおはようございます!ていっ」
「わっ!ちょっ、キョウっ」

ふふふふ腐…まだまだだねエレたん
少量で作った固いかたい雪をエレン目掛けて一直線
あれって軽く凶器だよね!
見事にヒット!ナイスコントロール!!
「あっ、なんか…」
エレンの顔が白いものだらけってエロいな!!
うーん。そこはやはりリヴァイさんのを、ね、うん
「リヴァイさん。今のエレン…兵士として良くないと思います!なので皆で…、反射神経・状況判断の訓練と言う名の雪合戦を希望します!!」
我ながらいい考えじゃない!?
「は?ふざけんな。」
「あー…」
「なんだよ」
「そっかそっか…」
リヴァイさん、負けるの恐いんだ。なんて怖いもの知らずな発言連発。リヴァイ班は最早、かたすを飲んで俺達の話を聞いている。
いや、俺だってまだ死にたくはないけど、なんか勿体ないじゃん!

「おい、誰かコイツを黙らせろ」
むっりでーす!
雪見てテンション上がってるんで黙りませんよ!雪合戦だって馬鹿に出来ないんですからっ
「リヴァイ〜いいじゃない?」
「ハンジ、とエルヴィン。珍しいなお前まで」
「そうだな。雪の中の訓練もいいんじゃないのかな、リヴァイ」
「チッ」
まさに天の救い!鶴の一声ってやつですね!やはりエルリなのかな??

「って事で、104期&リヴァイ班vsリヴァイ兵長・団長・ハンジさん・ミケさんの上官チーム!はい抜刀っ!」
「ちょっ、まてってキョウ!」
「どうしたんだいエレン君。」
まぁ、言いたいことはなんとなくわかるけど
「不利と言うか、上官に雪をなげるなんて…」
やはりか
「いや、ここは無礼講ですよねハンジさん!」
「いいと思うけど…やっぱ新兵たちにはちと厳しいかな?」
「やはりですか…なら俺が新兵にまじりましょう!大丈夫!リヴァイ班(兵長なし)がいますから!!」
「そう言う問題でもねぇだろ」
「ジャンの言う通りだよキョウ」
「えー」
なんだいなんだい総じてエルヴィンに攻められてる二匹目
「第一戦力が違いすぎる」
「戦力が同じならいいと」
「あっ、待ってキョウ。」
「キョウよ。そのしたり顔を止めろ」
「嫌ですリヴァイさん。じゃあ人類最強vsで手を打ちましょう!ルールは至ってシンプル。色つきの…ユキダマの中に当たると色がつくものを居れます。リヴァイさんは一度でも当たれば負け。他の皆さんも一度当たれば戦線離脱してください。最後まで当たらない人の勝利!となんとも素晴らしいルールDEATH☆ちなみに審判はワタクシキョウが勤めさてせいただきます!」
「そうだねぇー。キョウ。なにか褒美でもあれば士気があがるんじゃないかな?」
「ほほう。例えばハンジさんなら?」
「私ならまず巨人のあれやそれや…うん。キョウが実験に手伝ってくれるとか」
「ほうほう。ってなんで俺が!?」
いやいや、いままでおとなしくふむふむ聞いていたけれども
なんか話の流れがおかしくなってきたぞ…
104期たちもキョウなら、とか…えっ、団長なんかめっちゃやる気…ヤる気がしますし…あれ?リヴァイさぁーん!貴方までなんか「ほぉ、悪くない」って少しは否定して!
みんなしておもしろがってるでしょ!!
「…。ごめん、ペトラさんかエレン…負けないで……」
身の安全を考えた上で二人に頼んだが…
「がんばってはみるけど…」
「キョウ…あの…兵長が……」
「負けたらエレンを生け贄にするからね!」

「理不尽っ!!」



理不尽なのはこっちの台詞だよー!!!




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