進撃x艶が
□プロローグ
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「秋斉(アキナリ)ー?秋斉いるかい?」
「慶喜(ケイキ)はん?どないしたんですか?」
「優衣が…優衣が、結城とやらと恋仲だって……」
秋斉はえっ?と目を見開く。
だが直ぐに柔らかい表情に戻り
「そうなんだ、まあ…あの二人はお似合いだからな」
すっかりなまりが抜けた口調でそう言った。
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「ひっ、土方さんっ!!聞いてください聞いてください」
一人の若い男がしかめっ面の男にすがりつく。
「総司……暑いんだからどけ。なんだよ」
しかめっ面の男は若い男を引きはがし本題に入る。
「おっ、大きな……人間が!!!!いるんです…!!……ッ…隣町が壊滅寸前なんです」
「デカイ…人……?」
しかめっ面の男は眉の間に皺を寄せる。
「はい!!ひっ……人を食べるんです……!!!!」
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「エレン!?聞こえるかい?今から巨人化してあの奇行種の塊を倒してくれないかい!?」
眼鏡の女は慌てながらそう言った。
「はいっ!!!!ハンジさん、やってみます」
ウォールマリアの巨人がいない原っぱの真ん中で一人の少年が親指の付け根を思い切り噛んだ。
すると、そこにはピカッと雷が落ちた。