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□困った上司と困った部下
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「木元ー」
慣れ親しんだ私を呼ぶ声
今度は何だろう、科捜研へのお使いかな?それとも鑑定を頼まれるのかな?
そんな適当な事を考えながら私は声の主のデスクへと近づいた。
「どうしたんですか?ボス」
「いや、ちょっとあんたに頼み事、ってかお願いがあってさ」
やっぱり依頼かな?
「あのさ...あんたのいつも持ってるクッション?貸してくんない?」
「え?...」
「あ、いや!別に嫌ならいいんだけどさ!」
急にどうしたんだろう、私のクッションがどうかしたのだろうか
それにすごいテンパってるし...
何だろう、この寒気は
「あの、どうしてですか?」
「あのさ、myクッションって事は木元が常に持ち歩いてるってことでしょ?」
「まぁそうですけど」
「だから...ね?」
「ね?...えっと、意味が分からないんですけど」
ほんとに分からない、何が言いたいのだろうか
私が持ち歩いているから何かあるのだろうか...まさか
「ボス、まさかとは思いますが私のクッション持ち帰って何かしようなんて、考えてないですよね?」
「へっ!?い、いいいいいや!そんな事あるわけ無いじゃん!私が木元の匂いを感じながら寝ようなんてそんな事考えるわけないじゃない!」
うわー、この人全部自白しちゃったよ
そうだった、忘れていた
私の恋人でもあるこの人は
とてつもない変態である
という事を
「嫌ですよ、絶対嫌です」
「いいじゃない木元ー、一日だけー」
「駄々こねても無駄ですよ」
「えぇー」
ムスーっと頬を膨らませた恋人の弱点も私は知っている
ちょっと恥ずかしいけどすぐに貴女が大人しくなってしまう一言
少し顔を近づけてそっとささやく
「クッションなんかで満足しないで下さいよ、私が、いますよね?」
「なっ!!!」
ほら、真っ赤になった
多分私も人のこと言えないくらい真っ赤なのだろう、だってめちゃめちゃ恥ずかしいし...
でも恥ずかしい思いをした分、久しぶりのボスの家へのお泊りもこぎつけたことだし、今回のクッション事件はなかった事にしておこう

END

初めて書いてみました
めっちゃグタグダですけど温かい目でご覧くださいo(_ _*)o
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