君と見たい景色

□汗と筋肉とアタシ
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私は、ハマトラに依頼された内容をナイスとムラサキに聞いた


『まとめると、マッサージ師である蓮田新ってのを3日間ほど見張る…つまり浮気調査、ね』

「おう!んで、経費は依頼人持ちで、ちゃんと三人分っつっといたから」

『その人の勤務先の温泉が、はじめちゃんの当てた"横浜万年倶楽部"だった、と』

「そうゆうことだな」 

『ナイスだな…』

「え?なんだよいきなり」

「あいつなりのボケだろ」

『冷静に突っ込まないで!』


こんな流れで温泉に来ました!

人気なだけあって中はかなり豪華な飾り付けだ
温泉もとても広くて、すごいリラックスできた
ハマトラに感謝感激だ

温泉から上がると、ナイスが飲んでいたコーヒー牛乳を見てムラサキに付いて来てもらい、取り合えずうちも二本買った

そして、私達はナイスのいる所に戻ってきた


『お待たせ〜』

「おいナイス
コーヒー牛乳は二本までって言ったろ」

『え゛!そうなの!?』

「ムラサキ先生!それにリリアさんも!?」

『ん〜?』


角を曲がりムラサキの言葉に動揺していると、見かけた顔があった


『え〜と?たーしか、…ま、マサくん!』

「セオです!マサって誰ですか!!」

『あはは〜』


セオくんは私達への依頼でお金が無くなったらしく、ここでレイちゃん?…とバイトしてるらしい

私達はマッサージをしてくれる場所まで案内してもらった
ナイスはセオくんに、ターゲットである蓮田新について聞いていた


「蓮田さんはまじめな人だよ
優しいし頼りになるし」

「セオは年上に弱いからなぁ」

『ニヤニヤ)北沢先生だっけ?』

「うっ〜北沢のことはもう忘れたよ!」


セオくんをからかっていると、奥のマッサージチェアの置いてあるの方から声がした


「声が大きいぞお前たち
人がリラックスしているのに…」


マッサージチェアにギッチリ座っていたスリーは声を震わせていた


「スリー!?なぜここに?」

「つかリラックスできてなくね」

『ハニーが心配だったんでしょ〜…ん?』

「どした?リリア」

『なんか聞こえる…あ』


気づいたときには、もう周りを囲まれていた
なににって?
そう、ここ万年倶楽部はなぜか占領?されました。

周りには拳銃を持った男達が数人いる

ま、こうやって解説してる内にナイスとムラサキとスリーがぶっ倒してくれた


「俺達は男湯に行ってくる」

『りょーかいっ
んじゃうちは女湯だね〜』

「おう!」


その頃、女湯でも同じように拳銃を持った男達が入ってきたのだが、リリアが着いたときには女性客は解放されていた


『は?なんでっうぉ!』


女性客の行った方へ歩いていると、いきなり手を引っ張られ、とある狭い室内に引きずり込まれた


『なにっ?って、ハニー!はじめちゃんにコネコっ…れ、レイちゃんだっけ?』

「はい!この前はありがとうございました!」

『私は特になんもしてないけどね〜』


そんなやり取りをしていると、コネコが静かに言った


「私達、外に出なくてよかったんでしょうか…」

「だって、このまま追い出されたら負けた気持ちするでしょ!」

「それは分かります
なにもされなかったのに、女の子としてすごく酷いことをされた気分です!」

『?』


話に付いていけずにいると、はじめちゃんは拳を合わせて言う


「いってくる」

「えっ?行くって…まさか!」

「このままじゃ、だめだから」

『まぁ、確かにダメだけど…』


地味に止めようとしたら、コネコが乗ってきた


「そうですね
このままでいいはずがありません!」

『えっ…』

「女のプライド傷つけた罪、しっかり償ってもらわなきゃね!」

『ハ、ハニーまで?』

「行こう
──…豪華御膳のために」   

『はぁ』


取り合えず事情を説明してもらう

ざっとまとめると、あの男達はモーホー軍団(つまりホモ)で、温泉に入ろうとしている時に入ってきたにもかかわらず、女性客には目もくれず服を着ろと言ってきた…と


『…ぶっ殺す』

「おぉ!リリアさんがやる気に!」

「取り合えずはあの通路の見張りを倒さないとね」

『はじめちゃん行ってこ〜い』


はじめちゃんは角を曲がり、見張りの男の前に立つ


「なんだぁお前…」


はじめちゃんは男を無視して、飴玉を口に入れてミニマムを発動する
すると、はじめちゃんは右足で男を蹴り飛ばした


「あなた達がいたんじゃ、豪華御膳が出てこない」

『はじめちゃんもブレないね〜』

「はじめちゃん強い!」

「そぉなんですよ!下手したらナイスくんでも適わないくらいなんです!」
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