君と見たい景色

□愛しきクソヤロウ
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カフェ・ノーウェア


「バースデイが警察に連行されたそうです…」


そう口を開いたのは、ハマトラの仲介役であるコネコだった。


「え?痴漢とかそうゆうの?」

『ないない
器物損壊とかじゃない?』

「いくらあいつだってそんなバカな真似するかよ
ただの食い逃げだろ?」

「ないな
はじめじゃあるまいし」

「はじめちゃんは食い逃げなんてしねーよ
ねぇ?」

「うん ちゃんと逃げ切る」

『はじめちゃんなら出来るよ!』

「うん」


カフェのマスターとハマトラの二人。そして私とはじめちゃんの4人で話しをしていると、コネコはこう言った


「連続爆弾魔として連行されたそうですよ」


「そう言えばあいつ、とんかつ食いたいって言ってたな」

「油もん食ってすぐ逃げるのきついな
胃がもたれる」

「マスター歳なんじゃないの?」

『そう?
うちも油もんの後はきついや』

「お前らだってなぁ、すぐ食った後走んのはきつくなんだ」

「リリア。お前はまだ若いだろ」

『うるさいなぁ
ムラサキなんか胃もたれしたことないだろ!
あれ結構だるいんだぞ!』

「なんでそんな怒ってんの?」

『パンに挟むならまだしも、ご飯もなしで食べるのはもう嫌…』

「「(なにがあったんだ?)」」

「!カツサンドにする」

「食べながら逃げるんだね!」

「その手があったか」

「えっ!無視!?」

「なーんかカツサンド食いたくなってきたー
マスター作ってよ」

「ちゃんと払うんだろうな」

「逃げ切る」

「じゃあ作らん」


コネコの尻尾が垂れてる気がするんだけど…
思いっきり話が逸れて行くと、丁度よくカフェの扉が開いた。

入ってきたのは高校生くらいの二人の男女だ


「あの」

「え?」

「ハマトラ探偵事務所ってここですよね」


男の子の方が喋った
どうやら依頼人みたい

コネコは二人の前まで足を進めた


「はい、そうですよ
私は仲介役のコネコと言います
ご依頼ですか?」

「おいまて
俺達はガキの使いなんてごめんだぞ」

「お金ならちゃんとありますよ!」


そう言って出てきたのはブタの貯金箱だった。



なんかリアルのこぶたって…

ちょいかわいいかも…



さて、依頼内容はなんだろ?

つまんなかったらバースデイのとこにでも行ってからかってやろっと
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