君と見たい景色

□黒いコスモス
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スリーと別れたあと、バスの中でナイスに電話を掛ける


《もしもし》

『ナイス、アートの機嫌取っといたよー』

《おー、あんがとさん
そういやリリア
いまどこにいんの?》

『え?』



といった感じで、たまたま次のバス停近くにあった公園に依頼人がいるらしいのでそのまま公園に入っていく

公衆トイレの横に、誰かを蹴り、リンチに遭っている人がいた


『(この人か)』


ミニマムを使い全員をひざまずかせると、そのタイミングでナイスとムラサキが来た

ムラサキはその中の1人を掴み、リンチを眺めていた人達に向かって放り投げた


「アイドル寝取られた腹いせに人殺しか?
ちょいとやり過ぎだな」

「てか、二重契約は違反だから」


あとの2人もナイスが近くに落とす
蹴られていた人は笑っていた1人の胸ぐらをつかみ上げた


「このキモ眼鏡!てめぇどこまでクズなんだよ!
自分じゃなにもできねーからって憂さ晴らしかよ!」

「だって、お前が悪いんじゃないか!
か、彼女を傷つけるから!」

「あ?なに綺麗事言ってんだよ
ようはてめぇもヤりたかっただけだろ!
自分じゃできねーことを俺にやられたからって、言い掛かりつけんなよ!
寄ってくるオンナ抱いて、なにが悪いんだよ!
俺はなんも悪くねぇよ、悔しいなら、てめぇもおんなじことっあ゛ぁ」


自分は悪くない、そう豪語する依頼人をナイスは殴りつけた


「な、なんだよ」

「ははっ、てめぇが調子に乗ってるからだバァーカ、うわぁ」 


ガシャン!

ナイスは近くにあった椅子を、笑いあってる人たちに蹴りつけて睨む

その場が静まった


「悪い、ムラサキ、リリア
俺ちょっとアートんとこ行くわ」

『どうしたの?』

「ごめんなさいの仕方、教えてやろうか」

「うっせ」


そのままナイスはワゴン車に乗り込んだ


「帰るか」

『?…うん』




****



途中まで送ってくれたムラサキとも別れ、自分のマンションにつく
何百とあるポストの中を通り抜け、厳重に鍵のかかってある扉を開けた


『ありゃ、珍しい』


ポストの中には数枚の封筒と花が添えられた茶封筒
差出人は不明


『誰だろ?』


気にもとめずにそれらを部屋へ持ち込む

ハサミで綺麗に切ると、なにかの資料と写真が数枚


『ぇっ…な、んで?』


床に落ちるそれらと一緒に膝から崩れ落ちたリリア


部屋に鳴り響いていた電話の音に気がつく事はなかった




ーーーーーー

あとがき
短くてすいません
アートメインのお話なので( ・_・;)
兎にも角にも、終わりそうな気がしてきますたな
今年中にハマトラは終わらせますので、もう少しお待ちください
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