空色
□第二話
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帰路についていると、ナルトの担任がちょっと危なそうな人と話していました
「実は例の…うずまきナルトの担任になりました」
「へぇ」
私は気配を消して、話を聞きました
「それで先ほど三代目に担任を外してもらえるよう頼みにいったんですが…三代目は私にあってはくれませんでした
彼に…ナルトにどうやって接したらいいか分かりません
私にはナルトを教える資格はないんです!」
「なるほど…だから死んでいるのか…」
「え?」
「お前の目だよ…」
なぜ、ナルトになのだろうか?
ナルトの性格上、話し合えば普通にコミニケーションがとれるはずだ
あの担任にも問題があるが、ナルトにも何かあるのだろうか?
「あの頃輝いてた目が今は死んでいる」
それは担任の昔のはなしだろう
つまり自ら進んでアカデミーの教師になったのだろう
「自分が心を開かなければ相手も心を開かない。そんな当たり前の道理を忘れているんじゃないのか?いや…
忘れようとしているのかな…」
「……ナルトに封印された九尾は私にとっては親の敵です。もちろんナルトに非がないことは十分理解しているつもりです。
しかし、彼を目の前にするとその奥に潜む九尾が私の頭の中に無理やり入り込んでくるのです
そんな私にナルトが心を開いてくれるとは…」
私は静かにここを去りました
ナルトのことは理解しました
ただ、ナルトは知らないだけなんですね
自分の中に何がいるのかと…
『…何か用ですか?』
私はさっきからつけてきている者に話しかけた
先ほどの場所を抜けて数分後、こちらをつけてきたかのように着ていたのだ
「よく分かったね」
姿をあらわしたのは先ほどちょっと怪しい男だった
しかし、彼はあの教師とは知り合いみたいだったので一応警戒は解いておいた
『何ですか?』
「ん?さっきの話に君が興味をもっていたから」
『気づいてたんですか?』
「んー?いや、見事な気配の消し方だったよ」
『じゃぁ、何故気づいたんですか?』
「ん?勘?」
『……今ものすごく腹が立ちました』
「ものすごく正直なこなのネ…」