空色

□序章
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彼は何してんだというような目で私を見てきました

けど、無理には解こうとしませんでした



『暖かいでしょ?』

「……」

『私は貴方に風邪をひいてほしくないだけです』

「…なんでそこまで俺にする?初めて話した奴と」

『同じ生徒ではありませんか』

「それだけなのか?」

『それだけです。』



彼は私を少し警戒しながら私に背中をあずけてくれました



『…私は貴方がどうするかなんて聞く気はありません。この事件のことは私もよく知らないので』

「…事件の内容を知っていたらお前…ゆうきは俺に聞くのか?」

『いいえ』

「…」

『私は、母に教えられたことが三つほどあります。それは生きていくうえで、必要なことだと言われました』

「必要?」

『一つは自分の意思をしっかりと持てと、
二つはいろんな人に手を差し伸べること
三つ目は仲間をおいていかないことです』

「…ゆうきの母さんはそれをすべてやったのか?」

『私は母のことをよく覚えていません』

「は?」



彼はとても間抜けな顔をしていました



『…うちは君』

「……なんだ?」



彼は少し不服そうな顔をしましたがちゃんと私の応答には答えてくれました



『一人で居ようとしないでください』



彼の表情は見なくても分かります



「俺は……」

『こんな初めて会った女ですが、私でよければいつでも相談にのります』

「…」

『そろそろ時間です。それではうちは君…私はこれで失礼します』

「………俺が復讐すると言ってもゆうきは俺の相談が聞けるのか?今みたいに俺の顔を見ていえるのか?」



彼の目がしっかりと私の目を見ました



『それがうちは君のためならば、私はいつでも相談にのります』



彼は少し驚いた後、




「サスケでいい」




彼の目がとても優しそうな目に変わりました

これが私とサスケの最初の出会いでした





















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