空色
□第一六章
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ナルトの帰ってこない日が続いた。
まぁ、修行をしているのはわかっていたことではあるが、さすがに心配になる
私は、その間
サスケともサクラともカカシ先生ともしゃべりはしませんでした
食事もとっていません
久しぶりに食事に顔を出そうと下へ降りると
「なんでそんなになるまで必死にがんばるんだよ!!修行なんかしたってザトウの手下にはかないっこないんだよ!
いくらかっこいいこといって努力したって、
本当に強いやつの前じゃ…
弱い奴はやられちゃうんだ!!!!」
イナリ君の言葉が突き刺さる
おそらくナルトに向けていったであろう言葉…
「うるせぇなぁ、お前とは違うんだよ!」
「黙れよ!!お前を見てるちむかつくんだ!
この国の事なんにも知らないくせに出しゃばりやがって!!
辛いことなんか何にも知らないでいつもヘラヘラやってるお前とは違うんだよ!」
イナリ君は知らない
その笑顔の下にはとても悲しい瞳があることを
「だからってビービー泣いてりゃいいってか?
お前みたいな馬鹿はずっと泣いてろ!
泣き虫野郎が!」
そういい、席をたったナルト…
そうだ、ナルトは…一人で戦って…やっとここまで来たんでしたね
サクラもサスケも誰もナルトを責めたりしない…
二人ともしっているから
だから…手を差し伸べたくなるんですかね
「ゆうき?お前……」
サスケに見つかってしまった
「しんぱ……どうした?」
『なんでもないですよ?しばらく顔を見せなくて申し訳ないです。
少し、体調を崩していました』
「そうか…ほんとに大丈夫か?」
『はい、私は何ともないです』
「ほんとにか?」
『ほんとですよ?サスケのほうがどうしましたか?』
「お前が……泣いているように見えた」
『いつもの私ですよ?』
いつも私は泣いていた