空色
□第十四章
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私たちは敵に遭遇することなく波の国に突入し、順調に進んでいた。
しかしただ一人、ナルトだけは周りを気にするようにキョロキョロしながら歩いている。
正直いやな予感しかしない
「そこかぁぁぁあああ!!!!」
突然茂みに向かってクナイを投げるナルト。
だがしかし、当然そこにはなにもいない
『ナルト…ちゃんと狙わないとだめですよ?』
「そういう問題じゃないわよ!!!」
ナルトのクナイはお世辞にもうまいとは言えない。
むしろ危険だ…
「コ…コラ、やたらめったら忍具を投げるな。お前が使うとマジで危ない…」
が、
ガサガサ…
『?』
出てきて伸びていたのは白兎。
「アンタがクナイ投げるからでしょ!」
「ごめんよウサぴょん〜」
ナルトがウサギに謝罪するが、
『この季節のウサギは確か…』
私はカカシ先生と顔を見合わせた…
『「!!??」』
気配を感知した
「全員伏せろっ!!」
ナルトの顔を無理やり下に打ち付けたゆうき。
申し訳ないが仕方ない
私たちの真上を刀が通過した。
カカシがみんなに報告しなければ全員真っ二つであったであろう
「へーこりゃこりゃ、霧隠れの抜け忍、桃地再不斬君じゃないですか」
最悪の殺人鬼の登場である