空色

□第十章
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『遅い……』



今は教室には私たち七班しかいない

他の班の人たちは既に上忍の先生についていってしまった

私たちの班の先生はきていない

サスケはひじを突き、暇そうに窓を見ている

ゆうきはその近くに座りうたた寝を始めた

ナルトは教卓の前をウロウロしている

そんなナルトにサクラはイラついたのだろう




「ナルト!じっとしてなさいよ!」



怒鳴り声を上げてナルトを注意した



「だってぇ、なんでオレ達七班の先生だけこんなに遅っせぇんだよぉ?
他の班はみーんな新しい先生と一緒にどっかに行っちまったし。
イルカ先生も帰っちまったしぃ!」

「知らないわよ」



そんなナルトを軽くあしらうサクラ。

ナルトの気持ちも分からなくはないが……


『(暇ですね……)』


完璧に寝ようと思ったのだが



「ちょっと何してるの、ナルト?」

「へっへっへっへぇ」


ナルトとサクラの声で再び意識をそちらへ移した

見ればチョークの粉がついた黒板消しを入り口の扉の上に挟んでいるナルトがいた



「あぁ!」

「遅刻してる奴が、悪いんだってばよっと!」

「ったくもう、私知らないんだからね!(こうゆうの、結構好きぃ!!)」

「ふん。上忍がそんなベタなブービートラップに引っ掛かるかよ。」

「そーよそーよ。ほんとにナルトって馬鹿ね。」


『(サクラの顔が心なしか楽しそうに見えます)』



そう会話していると扉がゆっくりと開いた


ポフ…


間抜けな音を立ててそれはその人の頭へと落下した



「ぎゃははははっ!!!」



ナルトの大きな笑い声が響いた。


「引っ掛かった!引っ掛かった!うははははは!!!」

「ご、ごめんなさい、先生。私止めたんですけど、ナルト君が勝手に・・・
(オーケェー!)」

「(マジかよ・・・ほんとに上忍か?)」


みんなが不振に思う中、上忍が口を開いた


「うーん。なんていうのかなぁ、お前らの第一印象は・・・・ま、嫌いだ。

あ、ゆうきは嫌いじゃないよ?」


『…お久しぶりです』


「「「えっ!!??」」」














 
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