空色
□第六章
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ど、どうしましょう…
今日はアカデミーはお休みなのです
そして、散歩へ出かけると全身緑色の人が倒れているではありませんか……
『だ、大丈夫ですか…?』
「……」
『い、生きてますか??』
「……」
『…死んでるんですか……??』
「……」
『返事がないまるで屍のようだ』
「……」
『え?ほんとに大丈夫ですか??』
少し悪ふざけを入れてみても起きる気配がありません…
そのままにしておくのもあれなのでとりあえず木陰の中へと運びました…
『…たぶん熱中症ですよねこれ…』
今日はいつもより気温が高いのだ
そのせいで熱中症になったのだろう
『…と、とりあえず応急処置を……』
ゆうきは近くの湖でハンカチを水に浸し、緑の少年の額へとかぶせた
直に目を覚ますだろうと思っていましたが…
『………何時間寝れば気がすむんですかこの人…』
そう、かれこれ二時間寝ているのだ
一度生死の確認をしたがちゃんと生きていた
『…お腹もすきました……』
仕方がないので、緑の人を肩に背負って行きました
地味に重かったです…
『とりあえず、今日のお昼は甘味にでもしますかね……冷たいものも食べたいですし…』
私はお気に入りの甘味屋へと向いました