空色

□第三話
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翌日…

ナルトがアカデミーに来なくなりました

そしてあれから私の担任も私を注意しようとはしません

私と目を会わせようとしませんでした

まぁ、別にいいですけどね


『…それよりナルトですね』

「ナルトくんがどうかしたの?」

『ヒナタ?ナルトを知っているのですか?』


話しかけてきたのは私の唯一の女友達の日向ヒナタです

いつもおどおどとしていてかわいらしいのです

そして彼女の一族はとても有名です

なんでも血継限界をもっているらしいのです

自慢の友達です



「え///あ、うん///」

『実はですね、ナルトがアカデミーに来てないみたいなんですよ……何か知りませんか?』

「ごめんね、知らない…」

『そうですか…ありがとうございます』

「あ、ううん。私も知らなくてごめんね?」

『いえ、いいのですよ』



ん〜

あ、ナルトの担任に聞いてみましょう

私は放課後、今日はサスケとのお誘いをお断りしてナルトの担任の元へと至急向いました

サスケとはまた今度打ち合わせしよう

あの後ろ姿は…


『すみません!』

「ん?お前は…」

『アカデミー生のゆうきです』

「お前か、最近学校で噂の…」

『噂ですか?』

「あ、いや。こっちの話だ。ところで用が合ってきたんじゃないのか?」

『あぁ、ナルトを知りませんか?』


その時先生の顔が曇ったのが分かった


『知らないみたいですね』

「…ゆうきは……ナルトの何なんだ?」


大人は皆何故、この質問をするのでしょうか?


『?友達ですが?』

「友達…」

『先生はどうしたいんですか?』

「え?」

『ナルトをどうしたいんですか?』

「どうしたいって……」

『先生がナルトにそうなのはナルトの中の九尾が原因なんですか?』

「!!??」

『あぁ、ちゃんとこれはある偉い人?から聞きました』



たぶん彼は偉い人です……

間違っていないはずです…

どうしましょう…ちょっと不安になってきました…

まぁ、大丈夫ですよね…


「……」

『ここの先生達はみんなそうですね。何を考える必要があるんです?
14年前、皆失ったものは同じじゃないんですか?
ナルトだって両親を亡くしたではありませんか…
それに、ナルトはナルトなんですよ?』

「…っ」

『…貴方はナルトの気持ちを分かってあげられるんじゃないんですか?』



私はそれだけ言い残して、ナルトを探しに行きました

なぜか、ナルトをほうっておいては駄目な気がしたのです

あの時のサスケのように…

ほうっておいたら居なくなってしまうと、

そんな気がするのです















 
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