頂き物

きらきら
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カスミが同行させたことに謝ると、ティルは柔らかく笑う。
「構わないさ。あ、でも、僕がカスミの護衛だと頼りなかった?」
「そっ、そんなことは!!」
「ふふっ、それなら良かった。」
「は、はいっ。あの…そろそろ帰りませんか?シュウ軍師もお待ちでしょうし。」
「ああ、そうだね。」
少なからず、ハイランドの領地。油断は出来ない。
頷くと、ティルは踵を返す。カスミも後に続く。
……はずだったのだが。
「カスミ?」
カスミがふいに、立ち止まる。不思議に思ってティルが名を呼ぶと、眉尻を下げている。

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