snow snow snow
□02:いざアリス学園!!
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《まもなく〜東京駅〜東京駅〜お降りのお客様は〜…》
『ん〜…』
車内に響くアナウスの声で目が覚める。汐衣はまだぼんやりする頭をがしがし掻いた。
夢か…なつかしいな
お母さんからアリスストーンもらった時のだ
一緒にいたの誰だっけ…あれ?気のせいかな?友達?あーもー全然思い出せない
ピンポーンポンポーン
新幹線が止まってドアが開く
横を見ると友達の蜜柑がぐうぐう寝ている
そうだ、蛍に会いに行こうって蜜柑と東京に行くことになって…って
ん?東京…駅?
『げ!?やばっ蜜柑降りるよおきて!!』
「うん〜むにゃ…」
『はやくっ!!!』
バコッッ
*・*・*
『セ、セ〜〜フ』
「あ、あぶなかった…せやけど汐衣、あんな強く叩んくてもええやんか〜!」
涙目で頭をさすりながらぼやく蜜柑に、まぁまぁと苦笑いしてみせる
『ごめんごめん、緊急事態だったんだよ(笑)』
「笑ってごまかすなや!」
『ごめんて、ほら!蛍に会いに行くんでしょ!』
「は!そうやった!」
*・*・*
「汐衣汐衣!あれすごいで見てこうや!」
『わ〜かったから!後にしてよそういうのは』
東京の誘惑に乗せられる蜜柑をひっぱって、私達はなんとか蛍のいるアリス学園の前にきた
『で、でかーー!?』
「なんやこれーーッほんまにココに蛍おんの!?」
『よ、よし蜜柑とりあえず入り口探してみよう』
「せ、せやね」
あまりの学園の大きさにしばらくぽかーんと呆けた2人だったが、気を取り直して歩き出した。が、
「ねーねーそこの彼女2人」
「ちょっと俺らと話しよーよ」
『(…なにこのオッサン達)』
声をかけてきたのは2人組のなんだかあやしいおっさん達。まぁおっさんというほどの歳ではないのだが
「お、かわいいじゃ〜ん」
「2人でなにしてんの?」
(はぁ…こういう人たちには関わらないほうがいいよね)
そう思い無視して歩き出そうとした汐衣だったのだが…
「え!アリス学園に入れる天才養成スクールがある!?汐衣ここいこうやッなんとかなるかもっ」
ってなるかこのバカーー!
まんまと話に乗せられた蜜柑は汐衣の心情とは逆に話は盛り上がっていく
「ねぇ君も入ろうよ〜君達ホントかわいいから口利きで入れてあげるよ」
と、男の1人が汐衣の手をつかむ
『ちょっと離し…「ちょっと待った。そこの子猫ちゃんたちをドコに連れていくつもりかな〜?」
いきなり掛った声の方を振り返ると、プラチナブロンドのやたらキラキラした(変な)男の人
「『(な、なにこの人っ)』」
「何だお前、邪魔すんな!」
「え〜なにって、アリス学園のセンセイ♡」
「「『絶対うそだ』」」
「えー!?ひどいなあ」
「おい、こんな怪しい奴ほっといて早く行こうぜ」
『はぁ?行くなんて一言も…』
クス…
「さ・よ・う・な・ら♡」
「は…はい…///」
「『!?』」
急に2人の男がそそくさと立ち去って行ってしまったのを見て、汐衣は思わず蜜柑の腕をつかんだ
金髪男が汐衣達に振り向いてにっこりと笑いかける
「ふふ、あぶないとこだったね…」
『え…』
「君たちも早く、おうちに帰んなさい♡」
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