snow snow snow


□07:能力クラスはみそっかす!?
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「あなあなあ蛍は何系??」

「技術系」

「委員長は?」

「僕は潜在系」

「ルカぴょんは?」

「…体質系」

「なにがなにやらウチにはさっぱり〜!」

「えと、わかりやすく説明するとね…」


かくかくしかじか〜〜



「…そんなわけで、この学園はアリス別に潜在系・技術系・体質系・特力系・危険能力系っていうのに分かれいて、今日はその能力別クラスに分かれての授業なんだよ」

「そうなんや!なんか楽しそ〜〜!!」

「普通の授業と違って中等部や高等部の先輩達とも仲良くなれるし、すごく楽しい授業だと思うよ♡ちなみに僕は体質系の教師です♡」

「へえ〜すっごい楽しみ!ウチは?ウチのクラスは!?」

「あんたは特力系に決まってるでしょ」

「ウチみそっかすクラス!?」

「「や、誰もみそっかすなんて言ってないから」」

「無効果なんて特殊なアリス、当たり前でしょ」

「そんな…じゃあ同級生の友達あんまりいーひんやん」


「いや?そんなことないよ?実は汐衣ちゃんも特力系なんだ♡」


「へ??」


「でも先生!汐衣ちゃんのアリスは氷のアリスだし、潜在系なんじゃ」

「そうだな〜、それは本人に聞いてみてよ。たぶん自覚はあるはずだから」

「そうですか…あれ?そういえば今日汐衣ちゃんは??」

「汐衣のことだわ、どうせ寝坊で遅刻してくるわよ」

「あ!そうや、今朝一緒に学校来ようと思って部屋言ってもおらんかったから、てっきり先に来とる思っとった」

「あら、部屋にいなかったのかい?」

「大丈夫よ。そのうちふらっと帰ってくるわ」

「でも汐衣ちゃん教室の場所わからないんじゃ…」

「大丈夫よ。さっさと行かないと私たちも遅刻するわ」

「「あ、はい。。。」」



*・*・*



『うぎゃーーー!寝過ごしたあああー!!』


おはようございます☆
汐衣です☆

只今絶賛遅刻&ガンダッシュ中です☆

昨日はそのままよーちゃんと一緒に寝ちゃって、起きたら誰もいませんでした☆泣


タカハシさあああん!
起こしてくれてもいいじゃないですかあああ!!


でもぶっちゃけどこに向かえばいいのか全くわかってません☆
だって初等部の教室はもの抜けがらでした☆

ちなみに昨日の帰りのHRは爆睡してたので教室移動とかそういうの全然聞いてませんでした☆



…はい、すいません全部私のせいです。


そんなわけで、とりあえず人を捜探しています。
迷ったら誰かに聞くのが一番!

そしたらいつかはたどり着けるはず!レッツボジティブ!



「うあああどうしよう…きっとこっちだ!」


自分の勘を信じて、建物の角を曲がろうとした瞬間


ドンッ!!

『ふぎゃ!?』

「ッッ」


反対側から来た人物と思いっきりぶつかってしまった


『ふぐ…!鼻ぶつけた…!!あ、あのごめんなさ』

「ってえな」

『!!ッ棗!』


顔をあげると痛そうに肩をさする棗の姿
そうだよね私猛突進しちゃったんだもんね、そりゃ痛いよね

棗も走っていたのか息が上がっている


「お前…」

『そうだ!あのね棗聞きたいことが…』

「そこにいるのか?」



ドクン


…え……?



ぐいっ

『!?(もごっ!?)』

「騒ぐな。ちょっとでも騒いだら殺す」

『…!』こく



「棗」



コツ…コツ…



「いるなら出てきなさい」



ドクン…ドクン…ドクン…



心臓が早鐘のように鳴ってる


私のものなのか棗のものなのかわからないけど


なんだかすごく


すごく嫌な感じ



「棗」


コツ…コツ…




しばらくして、足音が遠のいて聞こえなくなった
たぶんもう行ってしまったのだろう


「…はぁ」

『〜〜〜〜〜ッ』

バッ


『ぷはああああぁぁはぁッはぁッちょっと!息くらいできるように考慮してよ!だいたい…さっきの声の人、一体誰なの?あんたあいつから逃げてたの?』

「…」

『おいまた無視かコラ』


「なあ見ろよ、あれ日向棗じゃね?」




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