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□06:パートナーと星階級
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ざわざわ…
「は〜いというわけで、大方みなさんの期待を裏切って戻ってきたので改めて♡」
「佐倉蜜柑!正真正銘のアリスです!」
「あいつあのテストパスしたのかよ」
「すげ〜」
「ねぇ北の森大丈夫だったの??」
「心配したんだよ〜」
『なんだみんな良い人たちじゃん』
「まぁそうね」
みんな蜜柑とあたしの事ちゃんと認めてくれたんだ
なんだかうれしいな
「ねぇねぇ汐衣ちゃん!あの後どうだったの??」
『へ??』
「汐衣ちゃんのアリスすごかったから、みんな気にしてたんだよ!」
「なぁもう一回アリス見せろよ!」
「汐衣ちゃん星階級いくつなの??」
『わぁぁ!ま、まってまって』
「はいはいみんな静かにー!席についてくださーい♡」
(ていうか鳴海先生担任だったんだ…)
心を開いてくれたクラスメイト達(パーマとか以外)にうれしく思いながら、あたしは席についた
『さっきはどーも!ルカぴょん!』
「……ぴょん言うな」
『あれ、棗は??』
「棗君は来てない…か♡サボりか、あるいは…」
ガチャ…
「棗!」
ざわざわ…
(な、にあの傷…)
教室に入って来た棗の首や手首にはきつく縛られたような痛々しい跡があり、顔にはこの前と同じ黒ネコのお面をしている
「ふぅん…結局あの後捕まっちゃったわけだ、彼に」
「るせぇ」
すれ違い様の鳴海の言葉をかわし、棗は黙って席に着いた
「うわ…棗さん罰則面つけてるよ」
「アレつけてる時の棗さん機嫌悪いからなぁ」
「アレ着けると外すまで頭痛止まんないらしいからな」
「脳に電流走るんだっけ??こえー」
「棗…」
「…心配すんな流袈」
(やっぱルカぴょんと話すときは他と違うんだなぁ)
「んだよこっち見てんじゃねー雪玉」
カチン『雪玉いうなッ!!』
「はいはいケンカしなーい!それではみんな揃ったところでお話がありまーす♡新しく入ってきた2人はまだ学園に不慣れで右も左もわかりません、なのでパートナーを決めたいと思いまーす!」
『パートナー?』
「やりたい人は〜…いないよね〜(笑)だってすごくめんどくさいもんね〜だからこっちで勝手に決めましたぁ!!選ばれた人は手取り足とり学園のことを教えてあげてね♡♡」
(((((おいっ))))
「じゃあさっそく、蜜柑ちゃんのパートナーは…乃木流袈くんでーす♡」
『お』
「えぇっ」
「え…」
「「「「えええぇぇッ!!」」」」
「ちょっとどういう事よ!」
「めずらし〜なんで流袈君なんて…」
「はーい騒がな〜い!で、汐衣ちゃんのパートナーは……日向棗くんです♡」
『あ、はーい……って、え?』
「は…?」
「「「「え゛ええぇぇぇッッ!!??」」」」
「ちょっとなんなのよこれッどーいう事!?」
「棗さんのパートナーって…」
「そういう役フツー棗さんみたいな人にまわさねーだろ!?」
「あの白いの何者だよ」
『おいそこ白いのとか言うなやッ!!鳴海先生!なんで…』
「じゃ!そういう事でよろしくね♪♪アデュ〜♪」
そう言って思わずビンタしたくなるようなさわやかスマイルを振りまいて、鳴海は教室から出て行ってしまった
「…知るかってんだよ」
な、な、なに考えてんだあの人(鳴海)ー!!
こっちが知るかぁぁー!!
「及川汐衣…施設孤児……さて、吉と出るか凶とでるか…」
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