闇の皇太子
□小ネタ詰
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前の話とは繋がってません。
貴方は甘后で『多分上手く笑えていない。』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://shindanmaker.com/375517
「聞いてくれよ甘雨。言がさー。」
また主神言殿の話。毎日、后の口から出てくるのはその名前ばかりだ。昔は俺の名前ばかり呼んでくれたのに。
「言殿がどうしたってー?」
俺は笑顔を作りいう。多分上手く笑えてない。なんて、嘘。もう自然に偽りの笑顔が出せるくらい、この日常になれてしまった。
甘←后←言で言視点。后は自分の甘雨への気持ちに気づいていないです。
兄さんは気づいてないみたいだけど、僕には分かるよ。だって大好きな兄さんのことだから。兄さんが今、誰を愛おしく思ってて、誰が一番大切か。
でも安心して。僕はその気持ちごと兄さんを愛していける。それに、そのうちそんな感情も消えるよ。だって、その気持ちも含めて、兄さんの全部を。
「僕の愛で飲み込んであげるから。」
ね、兄さん。
甘后の本当に短い小ネタです。
「甘雨!」
小さいころから、俺の名前を呼んで笑ってくれる后が大好きだった。でも、后が闇世界のことを認識してからというもの。
「兄さん!」
「后様。」
「我が皇子。」
后を好いてくれる人も、守ってくれる人も増えて、后も大切な人が増えた。昔みたいに俺を呼ぶ機会も減ってしまった。
叶うことなら、昔に戻りたい。そんな不毛な俺の願い。