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□甘い
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「いつもの想いを」の続き





3月14日

ショウからチョコをもらってからちょうど1ヶ月。
世の中では、ホワイトデーと言われる日。

お返しする日だと嶺二が言って色んな人に何か渡していた。
ボクもショウに何か渡そう。
思い立ったが吉日という言葉があるくらいだ、と思いとあるアクセサリーショップへやって来た。


ショウはおしゃれだと思う。
だから、何でも着こなしてくれそうだな。なんて考えながら店内をまわってみる。

「あ、これショウっぽい…」

星がモチーフでピンクの石がはまったそれはショウのイメージにぴったりだと思った。


ラッピングしてもらい、急いで家に帰る。
今日の予定だともう帰って来ているはずだ。

「ただいま」

「おかえり、藍」


「はい、これ」

さっき買ったプレゼントを渡す。

「え?何?」

「ホワイトデー、だよ」

「あ、ありがと…開けていいか?」

「いいよ」


気にいってくれるかな。なんて考えてしまう自分に苦笑しつつショウの反応を待つ。



「ネックレス…流石藍!センスいいな!」

「気に入ってもらえて良かったよ」

ショウの額にキスを落とす。

「つけてあげようか」

「マジ!!サンキュ」

ショウの首もとに輝くそれをみて独占欲が満たされる。
ネックレスは確か首輪だっけ、間違ってはないかもね。

「似合ってる」

「…これ、付けてると藍が近くにいるみたいだ」

「なにそれ、可愛いこと言わないでよ」

「なっ!?べ、別にそんなつもりは…!」

「何してても可愛いよ、ショウは。」


ボクから離れないようにちょっとした拘束。
でも、きっとショウは気付いてる。

「俺は、藍から離れられそうにないな…」



やっぱり気付いてた。
そんなところもどんどんキミにハマってしまう。
抜け出せそうにないかな。

この想いを伝えたくて酸欠になるくらいキスをした。




甘い

キミには中毒性がありそうだ。




-end-

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