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□特別な日
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「ただいま」

この言葉を言うのも大分なれたもので、言わない方がおかしくなってきた。

そして、今日だって


「おかえり、藍」

「うん、言われた通り早く帰ったよ」

「だって今日は特別だろ?」

「今までそんなこと考えたことなかったよ」

ショウに言われるまで忘れていたようなことだっていいかなって思えるようになった。




「藍、誕生日おめでとう!」

「ありがとう」

こういうのを幸せって言うんだろうね。
これも、全部ショウのおかげかな。
なんか、ちょっと悔しいけど…



「ねぇ、ボクにプレゼントないの?」

「あるぞ!これだよ。やる」

ショウが取り出したのは綺麗にラッピングされた箱。

「開けていい?」

頷いたのを確認して包装を開ける。

「…ネックレス?」

「おう。なんか似合いそうだなって思わず」

「なかなか悪くないね」

さっそくつけてみることにした。
ショウがつけたいって言うからつけてもらって。

なんだろう。凄く暖かい気持ちになる。
満たされてるっていうのかな?

「うん!やっぱ似合うな!」

「気に入ったよ。ありがとう、ショウ」



ショウと会ったときはこんなになるなんて思ってもみなかった。
でも、今はこんなにも彼が愛おしくなった。
これも全部ショウせい。
全然悪い気はしないけど。
むしろ、もっと変われるのが楽しみだと思ってるし。


「ショウ、大好きだよ。愛してる」

キスをひとつ落とす。
真っ赤になった顔も全部全部愛おしい。



「…お、俺も…愛し、てる」


本当に可愛い。
これからも、ショウに惚れ続けていくのかな。
まぁ、それも悪くない、かな。





特別な日

もちろん、2人で過ごすよ?



-end-

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