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□いつもの想いを
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今日は言わずと知れた「バレンタイン」

恋人や友達、片想いの相手にとかチョコを渡すという日。
俺も例外ではなく渡そうと悩んでいるのだが、未だに手作りか買うか迷っているわけだ。

藍の奴昨日いきなり

「くれるよね?」

なんて言いやがって!!
そりゃ、渡す気ではいたけど
プレッシャーつうかなんつうか
まぁ、渡すけども!

こうなったら手作りしてやるぜ!




うーん。
菓子作りって意外と大変だな…
なんとか出来たけど、味は特に問題なさそうだな。
ラッピングは得意だから何とかなるけど。
不安しか残らねぇー!


「ただいま」

って帰ってきたし。

「予定より早くねぇか?」

「雪で、早く帰してもらえた」

「ご飯でも食べるか」

…って俺のバカ!!渡すタイミング逃してどうする!

「…うん」



ご飯も食べ終わってソファに2人で座って何気なくテレビを観て…ってどうするんだよ俺!

よし、勢いで渡してしまおう。
そのまま、寝てしまえばこっちのもんだぜ。


「…あ、藍…こ、これやる!!じゃ、おやすってうわ!」

「逃がさないよ」

「っ…反則だろその顔」

「やっとくれたんだもの。それに」

微笑んだ藍に抱きしめられ俺はもうオーバーヒートしてしまいそうなのに。
耳元で
「ショウの顔の方こそ反則。可愛い。ありがとう」
だなんて言われてもう完全に主導権は藍のモノだ。

「ど、どういたしまして…」

「ホワイトデーには何かお返ししなきゃね」


「藍、大好き…」

「っ…じゃあボクは愛してる」

「変なとこで負けず嫌いだすなよ…ん」

「…黙って」



いつもの想いを

今日は目一杯伝える




-end-


「ん…っていつまで、するんだよ!」

「いつまででも?」

「ば、ばか〜」

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