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□素直になれなくて
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「藍のバカ!!」

「こっちの台詞なんだけど」



ささいなことで喧嘩した。
謝ろうと思っていてもいざとなると素直にいかずまた、嫌味を言ってしまう。
そんな自分にも嫌気がさしてきた。
まさか自分がこんなに他人のことで…
人間らしくなってきたのだろうか。
これも全部ショウのせいだ。

そんな感じでお互い口をきかずに後半の方は会わないようになってきた。

周りにも、そろそろ仲直りしろとか言われたけど、まず仕方がわからないし。

こういうとき皆はどうしているのだろう。

ずっと悩んでいたらその日一緒の仕事だったレイジに

「もう、素直になれないなら手紙でも書いちゃえば?」

なんて言われて現在それを実行しているわけ。
なるほど、確かに言うより素直になれるかも。
問題は、どうやって渡すか。
ちゃんと渡せるのだろうか。

なんて考えているうちにショウが帰ってきた。
立ち上がって玄関の方へ行く。

何も言わずに手紙を押し付けすぐに自室に戻った。

ボクの気持ちがちゃんと伝わっただろうか。



しばらくして、ノックもなしにドアがあいて、いきなり抱きしめられた。
訳がわからないのに体は勝手に動いてショウを抱きしめていた。


「…俺もごめん。」

「ボクも…ごめん。」

今までの分を埋めるように抱きしめ合い続けた。
ショウが隣にいるだけでこんなに幸せと感じることができるなんて。

「ショウ、大好き」

「何いきなり…!」

「ショウは?」

「…俺、も…」

「そう。嬉しい」

「あ、藍?熱でもある?」

「ない。これからは素直になるって決めたの」

「なんなんだそれ」

「だから、キスしていい?」

「……いいぜ…」

ボクの恋人はこんなに可愛いことは前から知ってたけど、ますますショウを好きになりそうだ。

「絶対に離さない」



素直になれなくて

ごめんね。これからは素直になるから覚悟しててね。




『素直になれなくて手紙orメモで謝る』『藍翔』を描きor書きましょう。 #kawaiiCP http://shindanmaker.com/62729

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