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□クリスマスだもん
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今日は、言わずとも皆さんご存じクリスマス。街はクリスマス一色。
でも、そんなことは関係なく俺達には仕事がある。
もちろん、アイツだって。
俺の恋人…そう、美風 藍だって。
さっきまで、撮影のおかげで何も考えていなかったのに、休憩に入ったとたん考えてしまう。
「お疲れ様でした!!」
やっと終わった撮影。
STA☆RISHの面々と別れ、撮影現場を出た。
街はイルミネーションで輝いている。
恋人達もやけに多い。
「やっぱ、会いたくなるなー」
携帯がふるえた。
「ねぇ、そんなに会いたい?」
一瞬、思考が止まった。
「…っ、なんで…」
「会いに行ってあげようか?」
「は?」
突然後ろから誰かに抱きしめられた。
「お待たせ」
「…あ、い…」
「僕も仕事終わったから一緒に帰ろ」
二人で歩く帰り道。
繋がれた手が、あったかくてそれだけで幸せだと思う。
「藍、メリークリスマス」
「っ、メリークリスマス」
クリスマスだもん
やっぱ、一緒にいたい。
ーendー