Purple road―紫色の堕天使達―

□第5話 先輩流川の厄日
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県立藤波商業高校、通称ワル育成所。そんな学校に誰一人、歯向かってはいけない男がいた。


「トオルさんだ…」

「今日はすげぇ気分悪そうだな…」


流川亨、藤商の頭にして影法師の三代目。大半が不良というこの学校で極めて目立つのがこの男。紫と黒のリーゼントパーマに、灰色の短ブレ、極めつけはボンタンに尖った革靴。小脇に潰した鞄を抱えながらポケットに手をつっこみ下校する。

流「(チッ、見世物じゃねぇってんだよ…)」



第5話 先輩流川の厄日
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