Purple road―紫色の堕天使達―

□第24話 恋愛隊長破滅危機
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真(久々の出演だってのに、なんだこの不遇はよォ?完全に目立たない位置じゃねえか。)


ホームルームが始まる頃、ぶつくさと言いながらもようやく真田が現れた。不機嫌そうに、堂々と閉ざされた校門を飛び越えた時の事だった。


「遅刻!減点1!貴様は学校をなんだと思っとるんだ!」

真「…さーせん、次から気ぃつけまーす。」


生活指導の教師に見つかると、真田はうんざりしたように取り繕った。

しかし、そんなやりとりで済むはずもなく生活指導によるイヤミ攻撃が始まる。


「だいたいなんだその格好は……神聖な学び舎にそんなヤクザのような服装をしてくるとは…これだから不良は…」

真「……この格好がなんだって?」

「だから、その服装は…」

真「これ着てるだけで、誰かに迷惑かけたかよ?……この野郎、朝っぱらから喧嘩売ってきやがって、文句あるんすか、え?先生よォ!?」


虫の居所が悪い真田は、簡単にスイッチが入ってしまった。イヤミを耳にした瞬間、カバンを地面に叩きつけ、生活指導に肉薄する。


「き、貴様…教師に向かってなんだ!貴様のようなゴミはな、来る必要はない!」

真「ほー、オレはゴミか……上等じゃァ!てめぇ殴り殺して退学してやンよ!ほら、味わえよ望みの暴力を!」

「ぐっ、、貴様ァ…無期停学だ!いますぐ出ていけぇ!!」


真田永次、久々の登場から間もなく暴行により無期停学処分。その騒ぎは放課後、たまり場である葛西の店で本人から語られていた。


真「ってなわけで、このザマっすよ…本当にツイてねぇ。」

新「…お前本当に馬鹿だな?」

陽「進級と同時に無期停学だべ?やったなァ、お前ハクがついたぞ?」

真「ハクってなんすか、ハクって!ハクもなんも最悪な現実に吐きそうですよ!…あー、FXちゃんは壊れて入院中だし、学校は無期停学だし……終いにゃグレちゃうぞ…」


陽次の冷やかしにやや食い気味でつっかかる真田、ため息を零しながら再び席につくと、カウンターに顔を伏せながらブツクサとつぶやく始末。

その異様な光景に、さすがの葛西もやれやれと呆れた時だった。


奈「お疲れ様でーす!永次先輩来てますかー?」


カランコロンと音を鳴らしてドアが開く。そこにいたのは永次の恋人の奈津美だった。元気一杯に挨拶をすると、目当ての人物を探そうとキョロキョロしている。


葛「奈津美ちゃんか、久しぶりだね。永次ならそこに…」

奈「あー!葛西さん。久々に会った気がしますねー?ありがとうございます!……永次先輩、探しましたよー?」

真「……わりいけど、帰ってくれねえかな?今の俺は構ってる余裕ねぇの。」
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