Purple road―紫色の堕天使達―
□第36話 第二次西湘抗争
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金「ってなわけで、姫川率いる極本隊、各支部が西連につくことになった。勝手に話を進めちまって悪ぃな?」
陽「構わねぇさ。こんな時期だ、カッコつけてる訳にもいかねぇだろ…」
そんな会話が流れるいつものたまり場。西湘連合以外の各チームの動きを報告するべく、幹部会が開かれていた。学校帰りという事もあり、各々が制服姿である。時期が時期のため、皆が電車や徒歩で学校に通ったこともあり、今日は誰1人としてバイク組は居なかった。
金次は事の経緯を陽次に報告し、陽次はそれに納得する。いつもの和気あいあいとした空気ではなく、非常に殺伐とした空気。ピリピリと漂う各々の殺気に葛西はため息をこぼし、口を開いた。
葛「…お前ら気合い満点なのは結構だけどな、そうピリピリされちゃ困るぜ。ウチは一応喫茶店なんだからよ?他のお客が来れねぇだろ。」
辰「いやぁ…クニアキ先輩、すんません。」
真「そうは言っても、悠長に構えとる場合じゃないですよ…いつどうなってもおかしくねぇんだから。」
葛西の言葉に辰也と永次が反応を示す。ここで何やら電話をしていた夏目が口を開いた。電話を切ってから何やら様子がおかしい。
夏「…杉浦の野郎、死にやがった。」
藤「死んだァ?」
葉「どういう事よ…?」
夏「海で水死体だとよ…やったのは矢神達で間違いないだろ。」
夏目の言葉に衝撃が走る。混沌とする空気の中、流川がやっと口を開く。
流「そーいう野郎だよ、矢神って野郎はな。銀次はどうした?」
金「あいつなりにアテがあるらしくてな、今"交渉"に出かけてんよ。」
第36話 第二次西湘抗争