Purple road―紫色の堕天使達―

□第22話 麗羅二代目回想録[中編]
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京「さて、と……葛西くんだっけか?」

葛「言われなくても、こいつら殺るなら俺も手伝うぞ…こっちはビール瓶喰っちまって腹たってんだからなぁ!」

京「……頼もしいねぇ。」


京介と葛西がゆっくりと並ぶ。対峙するチンピラたちは、その威圧感にたじろいだ。その一瞬の隙をついて、仕掛けたのは葛西。速攻で倒した様子を見て、京介は感心する。


京「ほー、やるねあいつ…っと、ガキィ、やるならしっかりやれよ…?なァ!!」


その隙をついて刃物で刺そうとするチンピラだったが、そんな半端な者に負ける京介ではなく、文字通りワンパンで瞬殺した。その姿に葛西もまた感心する。


葛「ふざけてるだけじゃねえな……ありゃ相当修羅場潜りの腕だ……」


そんなこんなで2人の手により、あっという間に事は収まった。葛西と京介は、互いに見るとフッとわらったのだった。


京「…ほれ。」

葛「……サンキュ。」


一頻り片付いてから、京介はタバコを葛西に差し出す。葛西もフッと笑うとそれを受け取りくわえた。京介はジッポで火をつけ、2人はその火でタバコに火を入れた。確かな盃がかわされた瞬間であった。



第22話 麗羅二代目回想録[中編]
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