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□第九話 ハロウィンって何のイベントなんだろう
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ガチャッ
『おはよーさんでございまーす』
「おはよー御山ちゃん!ハッピーハロウィーン!!」
『……』
仕事に出勤してきた御山の前に現れたのは全身包帯の上から制服をきて頭にカボチャの面をかぶったジャックオーランタンだった
不審者かと思ったが聞き覚えのある声と名札から店長であると理解できた
『えっと、店長?何なさってるんですか?』
店「今日は何の日?そう、ハロウィンさ!!!ハロウィンといえばハロウィンパーティー!ハロウィンパーティーといえばコスプレパーティー!!!ってことでハイ、これに着替えてきて!!!!」
『なんだ、今日はやけにテンション高いッスね。店長はこういうイベント参加型の人なんですか?』
ジャックオーランタン店長は恥ずかしそうな仕草をすると、鈴に紙袋を渡してきた
店「だって、せっかくのイベントなんだから楽しみたいじゃない?ほらほら!早く着替えてきて!!」
店長に背中を押されて更衣場所に連れて行かれた
店長が離れた後制服に着替え、紙袋から真っ黒なマントを引っ張り出してまとった。右肩に小さな黒猫のぬいぐるみがついている
もう一つ入っていた黒い帽子を被って店長のいる店内へ入った。
店「おおー!やっぱり御山ちゃんには魔法使いが似合うね!どう!?頑張って作ったんだよ??」
『て、手作りだったんスね
でもすごい工夫されててコスプレ特有の安物感を全然感じませんよ』
鈴の言葉に嬉しそうに照れるジャックオー店長
表情がぜんっぜん見えない
それで接客できるのだろうか
店「お客さん来ないと思って張り切ったんだよ〜」
『悲しいけど披露するお客さんが来ないのは事実ですね』
そうそう!とジャックオー店長は裏に行って、一つのダンボール箱を持ってきた