BLEACH
□刻まれた言葉
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「んっ…」
一人の少年は、あたり一面砂や石、岩などしかない荒れ地にいた。
いつもと変わらない日、
いつもと同じ散歩道の…はずだった。
突然、母が振り向き話し始めた。
母が話し終え、少年…日番谷冬獅郎の名を言ったと同時に、
母の後ろから突如白い仮面を付けた気味の悪い化け物が
母の体をその大きな鋭い爪で貫いた。
しかし自分は見たのだ。見てしまったのだ。
その化物の上空に母の言っていた死神を…
その死神は、笑っていた。母が貫かれている様を…
そして悟った。
あいつがこの化物を出した…と。
死神は母が貫かれ生き絶えたのを見届けるとその化物をそのままに、
別の方へ消えていった。
そして残された化物は…
「!!」
日番谷は下に向けていた顔を勢いよく上げ自身を見た。
確かに…
自分は…
あの化物に!