黒子のバスケのお部屋
□[青桜]love…NO!like‼
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桐皇高校、体育館。
バスケ部のメンバーは何時ものように、淡々と練習メニューをこなしていた。
レギュラー1年の中の一人、桜井 良もその中にいた。
もう一人の1年、青峰 大輝は去年まで中学最強と言われる帝光中のレギュラーだった。
最強故にバスケに対する情熱が冷め、今は ただのサボリ魔になっている。
『また、青峰さんいないな…』
桜井はシュート練しながら体育館を見回して溜息をついた。
桜井は青峰のプレイが好きだ。
孤高の天才、一匹狼。
普通は押し負けてしまうような相手にも目もくれず、仲間に頼らずの迫力のあるプレイをする。
最初は、そのプレイに感動したものだ。
少し残念な気持ちになりながら練習終了の合図を聞き片付けに入った。
「のぉ、桜井。ちょっとええか〜」
「はっはい!スイマセン!何でしょう…」
桐皇キャプテン、今吉に呼び止められた。
「いや、あんな。明日、練習に青峰を連れて来てくれへんか?」
ぼっぼっ僕がっ!
プレイは好きだし、ただ怖い人では無い、ってことも分かってはいるけれど!
………やっぱり青峰は怖い。
それでもキャプテンの頼みに首を振れなくて、仕方無しに了解した。