黒子のバスケのお部屋

□[黄笠]幸男百景
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富嶽百景。 太宰治。

しょっぱなから日本の宝、富士山をdisってる文章が並ぶ。

黄瀬自信は富士山について何とも思わない。

太宰ほど嫌いだとも思わないし、周りの人ほど富士山に何の神秘も感じない。

つまりは興味が無いのだ。

「あの山を見て何が面白い。」って意見だけは同意出来るッスね。

と、授業中煩くした罰で、教科書を音読させられてる同級生の声を聞きながら、 黄瀬は思った。

昼食も済み、窓側の席で、あと少しで春の兆しが見えて来るのでは無いかという校庭を眺める。

良い天気だ。うん。寝ようか。


今やらなくても勉強なんてどうにかなる。だから今は、強烈な眠気に身を委ねよう、と寝る体制に入った。


夢を見た。


WCの夢。


両チームとも今まで培ったものを、お互いにぶつけ合う。


どこまでも通る笠松先輩の一声。

小堀先輩や早川先輩が背中を叩いてくる。

森山先輩は…相変わらず女子を探してる。


たくさんの歓声の中、いつの間にか大好きになったチームメイトと共に全力を出しきった。
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