黒子のバスケのお部屋
□[黄笠]遠い光
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キセキだと言われた。
光だとも言われた。
だけど、あなただけは俺を
「まだまだだ」って
「これで満足するな」って
言ってくれた。
あなたは、今、お元気ですか?
別に連絡が取れない訳ではない。
気が向いたら昔の後輩として会いにいける。
でも 俺は
彼には。あの人には、
立派な人間になってから会いに行きたい。
どこまでも 真っ直ぐな、
チームみんなの 光 だった彼のような
男になってから 会いたい。
「黄瀬さん? どうしたんですか?」
「えっ⁉何がっスか?」
「あぁ、いや。今 黄瀬さん、
すごく嬉しそうなお顔されてたから」
「…まじスか。 …うん。あのね、恩人の事を思い出していたんスよ。」
「恩人?」
「はいッス。例えるなら光みたいな人ッス」
「へぇ〜。私にとって光り輝く黄瀬さんの光ってことは......かなり輝いてる方なんですねぇw」
「んーw 輝いているっつーか.....
まぁ、そうスね。とは言っても普段は女性に話し掛けられないような人なんスけどねw」
「......ほー 。素敵な人、なんですね。黄瀬さんがその人について話してる時、すごくキラキラしてますよw」
普段からお世話になってるメイクさんの言葉に苦笑を返しながら、
......だって。いつになっても憧れるし、大好きなんスもん。
と、1人ごちた。