銀高

□仕置
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「あーぁ、捕まっちゃった」


自分を捕まえて満面の笑みを浮かべる彼にはちょっとした恐怖を感じる…



―数十分前―


寺子屋の生徒たちと隠れんぼしていた晋助。

その中には銀時はいなかったが、心の中で気にしつつも遊んでいた。


どこかいい場所はないかと寺子屋の裏庭を歩いていると…


「晋ちゃん…?」


「……?」


閉じられていた襖が開いて銀時が目ボケ眼を擦りながら出てきた。


「何してんの?」


「皆と隠れんぼだ。お前も誘おうと思って探してたのに…寝てたのか?」


「ん、寝てた…」


くあぁ…と欠伸をする銀時。

そしてふと、この前の事を思い出し顔をニヤつかせる。


「今からでもいいから、一緒に隠れるか?」


「いいの?晋ちゃん…」


「あ?何が…?」


銀時の言葉に不思議そうに首を傾げる晋助。


「今、二人っきりだよねぇ?」


「……?」


「覚えてろよって言ったのに…忘れちゃったの、晋ちゃん?」


クスクスと楽しそうに笑う銀時。


「覚え…あっ」


「思い出した?逃げなくていいの?」


「っ!」


ニタァと気味悪く笑む銀時の顔に少し怯えながらも弾かれたように逃げ出す晋助。



―――捕まったら何かされるっ



「あ、逃げた…逃がさねぇけどな♪」



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