銀高

□たりないんだ
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「なぁ、銀時…」

晋助が隣にいる恋人・銀時に声をかける。

「なぁに、晋ちゃん?」

「…愛してる」

目を瞑って銀時の肩に頭を預ける。

(なに、この子…可愛んですけどっ)
「俺も、晋ちゃんのこと愛してる」

鼻血が出そうなのを踏ん張って晋助の肩を抱き寄せる。

「…やっぱ、違う」

「え?」

ぽつりと呟いて銀時から離れる。

銀時は自分が何か嫌われるようなことをしたかと気が気でない。

「晋ちゃん…?」

「銀時……」

銀時の両頬に手をそえ見つめる晋助。

「銀時…好き、大好き…愛してる……誰よりも」

「晋助…」

お互いが求めあってキスをする。

唇と唇が触れるだけのキスをだんだんと濃厚にしていく。
体を密着させ、しがみつき、決して離さないように。
口を開け、舌を絡め、唇に吸いつく。
息が上がろうが、意識が朦朧としようが、獣の様に互いの唇を貪る。

好きで好きで、たまらない…
大好きで大好きで、たまらない……
愛して愛して、止まない………

晋助は銀時に溺れ、
銀時は晋助に溺れる。

「もっとっ、強く抱き締めてっ」

「あぁ、俺の可愛い晋助っ」

「俺の銀時っ、銀時銀時ぃっ」

「晋助、晋助晋助っ」

たまらなく愛しいんだ。
お前が居ないと狂いそう…
絶対に離れたくない…
絶対に離さない……

「「愛してるじゃ、たりない……」」

そう、たりないんだ……


fin.

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