黒子のバスケ

□【乃や様リク】Attack rapidly!【赤黒】
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「やあ、テツヤ。」
「ちょ!?俺は無視っスか!?」
「涼太ハウス」
「俺犬じゃないっス!(泣」


いやいやいやいやまずツッコミどころはそこじゃないでしょう。


平日の夜に京都からはるばる来る行動力に溜息を吐かずにはいられない

とりあえず話が進まないので声を掛ける。


「…赤司くんなんで今日も来てるんですか」
「なんでも何もテツヤに変な虫がついたら大変だろう?」

さも当然の事のように赤司は言う
だが男に対してそんな輩がいるはずもない。

「…心配しすぎです。大体僕なんか相手にする人」

―そう思っていたのは黒子だけだった。

言い切る前に大きな声がする
「何言ってるんスか黒子っち!良いっスか!黒子っちは自分を過小評価しすぎっス!
自分が気付いてないだけで黒子っちの魅力は一週間あっても足りないくら」
「な?こういうバカがいるだろう?」


一息でほぼ叫ぶようにしていた黄瀬の首にジャキッと音を立てた金属が当たる。


「ハサミしまって赤司っち!!」
「赤司くん通報されますよ」

その様子を見た黒子が助け船を出すと、しかたない と呟いてハサミをしまう



「大体なんで涼太がテツヤと帰っているんだ」
この場にいたら誰もがきっと思うだろう言葉を赤司は口にした。

「体育館の整備で今日はオフだったんスよー。
で、黒子っちに会いに行こうと思って」

一言余計なのだが黒子はスルーし、きっちり釘を刺す


「黄瀬くんのファンが体育館に沢山来て大変でした。
もう少し考えて行動してください」
「あうっ!す、すんません…」

大体を想像した赤司は心中で(確かに…)と呟いた

「それにテツヤと一緒に帰るなんて100年早い」
「帝光の時はオッケーだったじゃないっスか!!」
「あの時は僕がいたからな」
中学の時とは違い、今は二人で帰っていたのだ。
黒子を過保護なくらいに溺愛している赤司にとっては、当然の事だった。


「まあ、みんなで帰るのが当たり前になってましたしね。」

そう言ったあとの表情が辛そうに見えて、
この話は終わりだというように話題を変える


「それで?楽しそうに何を話していたんだ?主に涼太が」
「ああ、好みの女性の話をしていました。主に黄瀬くんが」
「…もはやイジメっスね」

反応が面白いのでついからかってしまうのだ

「愛情の裏返しですよ」
「1割のな」

すでに黄瀬は涙目だ
「いや、それもうほとんど本気じゃないスか」
そんな黄瀬の抗議の声を無視し話を続ける。

「で?テツヤのタイプは?」
「…もういいっス……。
あ、でも俺も聞いてなかったんで聞きたいっス」


黒子は考えるそぶりをする


「そうですね…。
前に言ったタイプ以外なら、黄瀬くんでしょうか」
一気に黄瀬の顔が小学生のように輝く
「マジっs赤司っちこわいこわいこわいこわい!!瞳孔開いちゃってるから!!」

喜んだのも束の間、即牽制される

この様子をみて黒子が「あ」と声を出す


「すみません、語弊がありました。
正確に言えば、黄瀬君みたいな正確の人です。」

二人は首をかしげる

「…これはあくまで両想いの仮定なんですが………僕は自分から好意を伝える事が出来ないので、相手の人からアピールをしてもらえらら返せるのに って。」

赤司は顎に手を当てて話を聞いていた


「ふむ。分かった」
突然の事に黄瀬も黒子も
「え、何が…」
と驚くしかできない

「テツヤ行くぞ」
「赤司っち!?」
「悪い。また今度一緒に帰るといい。じゃあな涼太」
「ちょ、赤司くん!?」
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