黒子のバスケ

□似たもの同士
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練習が終わり帰り道に黄瀬に会った黒子。
黄瀬は笑顔でこちらにくる。
「黒子っち!うちn」
「丁重にお断りさせて頂きます」

彼が言うであろう言葉を予測し被せる
「ヒドッ!俺全部言ってないし!」
どうやら予測通りの言葉を言うつもりだったらしい。

「うちにおいで ですよね?」
「さすが黒子っち!言わなくても伝わるなんて愛っス!」
「…愛じゃなくても会うたびに言われてたらどんな人でも分かりますよ」
「も〜そこはちゃんと…
  『当たり前でしょっ!涼太のお・ば・か・さ・ん♡』 って言ってくれなきゃ嫌っス!!」


ああ、とうとうイカれたか… と同情しつつ、

「………君やっぱり病院行った方がいいと思いますよ」
「黒子っちが冷たい!!」


そういえばなんで彼はここにいるんだろう

「黄瀬君」
「ん?」
「今日はどうしたんですか?何か用事があったんじゃないんですか?」
「ああ、そうそう!ありがと忘れてた!!黒子っち、今度の土曜日OFF?」
「確か…はい、OFFだったと思います」
今月の予定表を頭に浮かべる

「じゃあさ、映画見に行かない?」
「嫌です」

即座に答える

「えぇ?!なんで?!」
「だって黄瀬君と行くと女の子に囲まれてそれどころじゃないです。
  火神くんと一緒に映画は行った方が落ち着くので」

本当に嫌という訳ではない。ただ…


後ろから黄瀬の匂いがする

「・・・ねぇ、黒子っち。それヤキモチで良いのかな」

そんなに優しく言われたら何も言えなくなるじゃないですか…。
言いたい事は沢山あるのに…


黒子は諦めたようにため息をつく

「…分かりました。土曜日しっかり変装してきてくださいね」
上を向きながら言えば黄瀬が嬉しそうに、
「はいっス!!」


と言うので黒子は まあ良いか と思ってしまう。


そんな二人を火神が見て「お前らお互いに甘いよな」と言うまであと何日?
 

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