novel ヒバツナ♪
□Happy Whiteday
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ツナは台所で悪戦苦闘の末何とか完成した物を見る。
「うーん、ちょっと形が歪だけど出来た。」
ツナの目の前にはチョコレートトリュフがある。
リボーンはビアンキが台所に入らないようにしていた。理由は簡単。ビアンキのポイズンクッキングでトリュフがブシュア〜となってしまったら最悪ブチ切れた雲雀が守護者を辞めてしまう可能性があるからだ。しかもツナを拐って。
「ツナ、出来たならさっさと宿題して寝ろ。今日は特別に修行は勘弁してやる。」
普段厳しい家庭教師の優しい言葉にツナは嬉しそうに頷いた。
ホワイトデー当日ーー
方過去ツナは京子にバレンタインのお返しにラ・ナミモリーヌのクッキーを渡した後、応接室に向かった。
「雲雀さん、入って良いですか?」
ツナは応接室のドアをノックする。
「待ってたよ綱吉。」
雲雀はドアを開けツナを招き入れた。
ツナはトリュフがはいった箱を雲雀に渡す。
「これ、雲雀さんに。」
「ありがとう。開けて良いかい?」
照れながら頷くツナに可愛いと思いながら箱を開ける。
箱には少々歪だがトリュフが入っているのを見て雲雀は「ワオ!」と嬉しそうだ。
「ごめんなさい。あまり上手く作れてなくて。」
雲雀のワオ!を勘違いしたツナは眉を八の字にして申し訳なさそうにした。
雲雀はツナが勘違いしたことに気付き美味しそうだねと笑顔で言った。
紅茶を淹れてきた雲雀は隣にツナを座らせた。
付き合い始めて1ヶ月だが恥ずかしがり屋のツナにキス以上の行為はしていなかった。
『そろそろ進みたいんだよね。』
雲雀はトリュフを見て思い付いた。