*文芸部*
□コックとクルーの暇つぶし
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大西洋を航海中のとある昼下がり。
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調理室では、皿を拭いているコックと暇そうにしているクルーがいる。
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「なぁなぁアホコックー
お前の好みのタイプってどんなの?」
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『あ"?』
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拭いていた皿を落としそうになるコック。.
ｰコックとクルーの暇つぶしｰ
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『いきなり何アホな事聞いてくるんだよ』.
「えー良いじゃんコックだって今ちょうど暇だろ」
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『暇だけど…そんなんだったらお前から言えばいいじゃん。』
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「えーオレから?…良いけど」
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『おう どんなんだよ?』
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「えっとぉ…髪の毛が長くてー美人でー巨乳でー笑顔が似合う…優しい人?」
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『…普通だな』
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「良いじゃんシンプルザベストだよ」
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『まーな』
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「お前は?」
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『オレはー…髪短い方が良いな。』
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「おう。」
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『んで、目パッチリしてて…』
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「うん。」
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『何というか…すぐ罵倒する人?』
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「…あ"?」
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『…おいクルー何だその目は。』
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「…お前って…Ｍ?」
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『ちげーよ どっからそうなったんだよ』.
「だって罵倒って…」
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『クールな人が好きだって意味だよ…』
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「あぁ…」
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『Ｍとか…人をＭとか言うな』
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「いや今のはお前の言い方が悪いだろ。」.
『あぁもううるせーな 暇なんだったらお前も手伝えよ』
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「オレ暇じゃねーし。」
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『今まで喋ってたじゃねーか…』
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「ほら」
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クルーが指差す方向を見る。
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『…丁度４時なのか』
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「あぁ オレ４時から見張りだから。」
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『おうじゃいってら』
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「あぁ また後で。」
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『また後で来るのかお前?!』
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「なんだよ来ちゃわりぃのかよ」
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『いや お前がいるとうるさい…』
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「あ"ぁ?!」
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『ほら見張りなんだろさっさと行けよ』
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「ﾁｯ 後で来てやるからな!!」
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『はいはい…』
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ｰfin-