四界神たちのハンター試験

□空から降ってきた神様たち
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「うぅああああ!」
すぐ真下はコンクリート。
「ちょ、ありえない!ゆきはどうしていつもいつも...」
僕は一緒に空から落ちている実姉のゆきを睨みながら叫んだ。
「まぁまぁ...w」
左隣の兄、ゆうからたしなめられる。
「ゆうもゆうだよ⁈なんであの時ゆきを止めてくれなかったのさ!」
「名無しさん、落ち着いてって」
「落ちついてられるかぁぁぁあ!」
僕たち四界神はそのなのとおり四つの世界を守る神様なのだが...
「そもそも名無しさんがハンター試験を受けに行った方がいいなんて言い出すのが悪い」
「人のせいにすんなぁ!」
僕は今12歳。
一つ上の兄と姉、ゆうとゆきと一緒にハンター試験を受けに来ている。
何かとハンターの資格が必要になることもあるだろうし...
ここまではよかった。
よかったんだけど...
「間に合わなそうなんだから仕方が無いよ。
このまま落ちて雷撃で壁に穴を開けるしかないね。」
「はぁ...了解了解。」
試験会場はある意味すぐそこ。
真下にあった。
「誰がやんの?」
「寝坊したのゆきだからゆきがやってよ。」
「はいはい」
あと100mぐらいだろうか。
正直、2.3kmあったところからおちたら、たとえ僕たちが神様でも死ぬ。
「んじゃ、いくよ」
ゆきは手に微量の電気をため、少しずつ大きくしていた。
まったく...ゆきが寝坊さえしなければ...
「うりゃ!」
一気に電撃を落とした。
やっぱり迫力がある。僕は電撃が苦手だから見ていて羨ましい限りだ。

ドォォォォォォォォォォォン

爆音と共にさっきまでコンクリートだった真下には3人入れる分だけの穴が空いていた。

にしても、時間がギリギリだな...
受付とかなければいいけど...

僕が着地をすると、会場にいたみんなの目が一斉にこちらをむいた。

「見られてるぞ、名無しさん。」
「ゆきも見られてるよ。」
そんな姉たちのアホな会話は置いといて...
まずは受付かな。
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