長編(波乱編1)
□熱愛(BITTERver)
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(ヘソンside)
夕べはエリックと遅くまで愛し合った
心地よい疲れに包まれて
1つのベッドでエリックの胸に甘えた僕は
幸せだなって思いながら目を閉じた・・
ぐっすり眠っているエリックの横で
携帯の呼び出し音に手を伸ばす
エリックの熱愛報道が流れていると
エンディが申し訳なさそうに教えてくれた
急いでネットを見ると
僕の知らないすごく若い女の子が笑っていた
すぐにエリックの電話が鳴り始めた
とりあえずエリックを起こしてネットを見せる
エリックはネットを見て黙っていた
僕の知らない子は
エリックの知っている子だったんだとわかって
寝室をそっと出た・・
エリックのことなら何でもわかっているつもりだったのに・・
隠していたのは遊びじゃないってことだ・・
僕に邪魔されたくなかったんだ・・
これから告げられる別れが怖くて
立っていられなくなった僕は
冷たいリビングの床に座り込んだ・・